「ご飯大盛り」と「おかず大盛り」、同じカロリーならどちらが太りにくいと思いますか?
TBS系『それって実際どうなの会』で行われた検証では、意外な結果が出ました。
本記事では番組内容をまとめつつ、専門家の解説やご飯に合うおかずランキング、太りにくい食べ方のコツまで解説します。
検証!ご飯大盛りvsおかず大盛り 太りにくいのはどっち?
番組では双子芸人ザ・たっちのたくやさん・かずやさんが3日間の食生活を比較検証しました。
実験は非常にシンプルでありながら視聴者にとってインパクトの大きいものでした。
普段から同じような体型を維持している二人に異なる食事スタイルを課すことで、わずかな差が体重や体調にどのように影響するのかを分かりやすく示そうという趣旨です。
● たくやさん:ご飯大盛り・おかず小(主食中心のメニューをしっかり食べるスタイル)
● かずやさん:ご飯小・おかず大盛り(肉や揚げ物などのおかずを中心に摂取するスタイル)
両者とも1日の総摂取カロリーは同等になるよう調整されていましたが、食材のバランスや栄養の比率が異なる点が大きな違いです。
つまり、条件は同じカロリー摂取でありながら「主食を増やすか」「主菜を増やすか」だけを変え、体への影響を公平に比較できるよう配慮されていました。
検証は朝・昼・晩の3食をしっかり摂取し、普段と同じ生活習慣を維持した状態で行われたため、視聴者が日常に置き換えてイメージしやすい実験となっていました。
3日間で体重が減ったのは「ごはん大盛り」
たくや(ごはん大盛り・おかず小)の体重変化
※ たくやさんは毎食ごはん300gを摂取
初日:75.2kg
2日目 朝 74.8kg (-0.4kg)
3日目 朝 74.8kg (±0kg)
最終日 朝:75.0kg(+0.2kg)
結果:-0.2kg減少
かずや(ごはん小・おかず大盛り)の体重変化
※ かずやさんは毎食ごはん120gを摂取
初日:75.0kg
2日目 朝 74.8kg (-0.2kg)
3日目 朝 75.0kg (+0.2kg)
最終日 朝:75.0kg(±0kg)
結果:±0kg
比較表
項目 | たくや(ごはん大盛り) | かずや(おかず大盛り) |
---|---|---|
初日体重 | 75.2kg | 75.0kg |
最終日体重 | 75.0kg | 75.0kg |
体重変化 | -0.2kg | ±0kg |
結果:ご飯大盛りの方がむしろ体重が減る可能性があることが判明!
「ごはん大盛り」が太らない理由を専門家が解説
糖質と脂質の違い
糖質は体に必要なエネルギー源であり、脳や筋肉を動かすために欠かせない栄養素です。
余分に摂取した場合でも、比較的早くエネルギーとして燃焼されやすく、運動や日常活動によって消費される可能性が高いのが特徴です。
一方、脂質は高エネルギーであるため少量でもカロリーが高く、消費しきれなかった分は体脂肪として蓄積されやすい傾向にあります。
さらにタンパク質も過剰に摂ると体内で使い切れず脂肪として保存される場合があるため、バランスが重要だと専門家は指摘しています。
満腹感を得やすい炭水化物の特性
ご飯などの炭水化物は消化吸収が比較的緩やかで、血糖値を一定に保ちやすい作用があります。
そのため腹持ちが良く、間食や過剰なおかずの摂取を防ぐ効果が期待できます。
加えて、ご飯は水分を多く含むため一膳で得られる満足感が高く、カロリーの割に「食べた」という満腹感を感じやすいことも食べすぎ防止に役立つポイントです。
おかず大盛りはカロリー過多になりやすい理由
一方でおかずを大盛りにすると、揚げ物や炒め物、味付けの濃い料理など油や糖分を多く含むメニューを無意識に選んでしまうケースが増えます。
結果として1食あたりの総カロリーはご飯中心の食事より高くなりがちです。
また、タンパク質や脂質は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけやすい側面もあり、体重管理の観点では不利に働くことがあります。
このように「ご飯大盛り」と「おかず大盛り」では同じカロリーであっても体内での代謝や満腹感の持続性に差が出るため、太りにくさに違いが生まれるのです。
ご飯に合うおかずランキング TOP10
1位:鶏のから揚げ
2位:焼肉
3位:生姜焼き
4位:ハンバーグ
5位:とんかつ
6位:餃子
7位:麻婆豆腐
8位:味付け海苔
9位:ステーキ
10位:刺身
ランキングを見てみると、昼食、夕食のおかずがランクインしている傾向ですね。
朝食定番の納豆などがランクインしていないなか、8位の味付け海苔は大健闘といったところでしょうか。
太りにくく食べるコツ5選
1.夜より昼にご飯を多めに摂る
昼は活動量が多いため消費カロリーも大きく、ここでご飯をしっかり摂ると夜の過食を防げます。夕食では主食を控えめにし、バランスを意識するとさらに効果的です。
2.野菜や汁物から食べ始める
食物繊維が豊富な野菜や汁物で胃を満たすと血糖値の急上昇を防ぎ、食後の眠気や脂肪の蓄積リスクを下げます。野菜スープや味噌汁はおすすめです。
3.揚げ物は週2回以内に抑える
揚げ物は脂質が多くカロリー過多の原因となるため、週2回程度に制限するのが理想です。
焼き物や蒸し料理に置き換えると満足感を保ちながら摂取カロリーを抑えられます。
4.調味料のカロリーにも注意する
マヨネーズやドレッシング、甘辛いタレなどは意外に高カロリーです。
使用量を控えたり、ノンオイルドレッシングやレモン果汁など低カロリー調味料を活用することで余分な摂取を避けられます。
5.よく噛んで食べることで満腹中枢を刺激する
一口につき30回を目安に噛むことで満腹感が得られやすくなり、食べすぎ防止につながります。
また消化吸収がスムーズになり胃腸への負担も軽減します。
ゆっくりとした食事は精神的な満足感も高めてくれるでしょう。
よくある質問
Q1: ご飯大盛りでも糖質制限と矛盾しない?
A: 短期的な検証では「ご飯大盛り」の方が太りにくいとされました。
ただし糖質制限を実践している方は、炭水化物を極力控えることが目的のため、そのまま大盛りにするのは矛盾します。
制限の度合いによっては少量であれば問題ないケースもあり、医師や管理栄養士に相談して自分に合った適正量を決めるのがおすすめです。
また運動量や生活習慣によっても適量は変わります。
Q2: おかずをヘルシーにすれば大盛りでもOK?
A: 野菜中心・低脂質なら可能ですが、選び方には注意が必要です。
例えば、蒸し野菜や豆腐、鶏むね肉のような低脂肪高タンパクのおかずは大盛りにしても比較的安心です。
しかし揚げ物や加工食品、味付けの濃い総菜は塩分・脂質・糖分が多いため、いくら野菜が含まれていても食べすぎは逆効果になります。
副菜を工夫すれば健康的にボリューム感を出すことが可能です。
Q3: 運動しないと結局太る?
A: 適度な運動は必須です。
食事内容の改善だけでは代謝アップや筋肉量維持が難しく、結果的に消費カロリーが減って太りやすい体質になってしまいます。
ウォーキングや軽い筋トレを取り入れることで基礎代謝が上がり、食事で摂取したカロリーを効率よく消費できます。
特に中長期的に体型を維持するためには、食事バランス+運動の両立が欠かせません。
まとめ
番組検証では「ご飯大盛り」の方が体重が減少し、実際に短期間でも数字として結果が表れました。これは視聴者にとって非常に興味深いデータであり、主食と主菜のバランスがいかに体重管理に影響するかを示す好例といえます。
炭水化物は腹持ちがよく、脂質過多より太りにくいという特徴があり、結果として食べすぎや間食を防ぎやすい効果があります。
ご飯を中心に食べると、血糖値の安定や満足感の持続にもつながります。
ご飯に合うおかずや太らない工夫を意識することが大切であり、例えば野菜をたっぷり使った副菜や発酵食品を組み合わせることで栄養バランスを高めつつ摂取カロリーを抑えることが可能です。
また、調理方法を工夫し揚げ物を焼き物や蒸し料理に置き換えると、より健康的な食習慣を維持できます。
この結果から「カロリー計算」だけでなく「栄養バランス」の視点が重要であることも分かります。炭水化物を適切に取り入れることで活動エネルギーを確保し、脂質を控えることで脂肪の蓄積を防ぐという二重の効果が得られるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!