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ホームシアター用のサウンドバー自作方法完全ガイド

sound bar

ホームシアターをもっと臨場感あるものにしたい。
でも市販のサウンドバーは高価だったり、音質が好みに合わなかったりしませんか?

そんなときにおすすめなのが、サウンドバーの自作です。

本ガイドでは、初心者でもステップバイステップでサウンドバーを作れるように、必要な知識や材料、接続方法まで網羅的に解説します。

音響にこだわる方、DIYが好きな方にぴったりの内容ですので、チェックしてみて下さい!

サウンドバー自作入門

サウンドバーとは?その魅力と利点

サウンドバーとは、テレビの下部や前面に配置することを前提に設計された細長い筐体を持つスピーカーシステムで、複数のスピーカーユニットが一体となり、ステレオや仮想サラウンド音声を再生することができる音響機器です。

サウンドバーの最大の特徴はそのスリムでスタイリッシュなデザインにあり、リビングルームや書斎など、限られたスペースでも美しく設置できる点が魅力です。

また、近年では音声最適化技術やビームフォーミング、音場補正といった高度な処理機能が搭載されており、広がりのある臨場感に優れたサウンドを再現することが可能となっています。

特に映画やスポーツ観戦、ゲームといったコンテンツでは、まるで映画館にいるかのような迫力ある音響体験を自宅で楽しめるため、多くの家庭で人気を集めています。

自作するメリットとデメリット

メリット:

  • 音質やデザインを自分好みにカスタマイズできるため、部屋のインテリアや使用目的に応じた個性的なサウンドバーを作ることが可能です。市販製品ではなかなか実現できない、音の指向性や再生レンジの調整も自由自在です。
  • 費用を抑えつつ高品質な音を目指せることも大きな魅力です。高性能なスピーカーユニットやアンプ基板を個別に選定することで、コストを抑えながらも市販の高級モデルに匹敵する音質を追求することができます。また、部品の再利用や安価な素材の工夫次第で、さらに予算を最適化できます。
  • 自作の達成感が得られるだけでなく、製作を通じてスピーカーや音響に関する理解が深まり、DIYスキルや電気工作の知識も自然と身につきます。完成後に音を聴いたときの喜びや、自分だけの一台を所有する満足感は、何物にも代えがたい体験です。

デメリット:

  • 工具や技術が必要であり、特に電気配線や木工に関する基本的な知識がないと、組み立てや調整に苦労することがあります。また、はんだ付けや穴あけ、塗装などの作業には正確さと丁寧さが求められるため、ある程度の経験や慣れが必要です。
  • トラブル時のサポートが得られにくいという点も見逃せません。市販製品のような保証やカスタマーサービスが存在しないため、部品の故障や音が出ないなどの不具合が起きた際には、自力で原因を特定し対処する必要があります。場合によっては追加部品の購入や設計の見直しを迫られることもあります。
  • 市販製品に比べて完成までの時間がかかることも大きなデメリットです。設計、部品の調達、加工、組み立て、音質調整まで多くの工程を自ら行うため、週末の作業であっても数週間から数ヶ月におよぶことがあります。細部にこだわればこだわるほど時間と手間がかかる点を理解し、余裕をもったスケジュールを立てることが重要です。

必要な工具と材料のリスト

  • はんだごて&はんだ
  • ドライバー・ニッパー
  • 電動ドリル・木工用ノコギリ
  • スピーカーユニット
  • エンクロージャー用木材
  • スピーカーケーブル
  • アンプ基板
  • ネジ・固定金具
  • 吸音材(グラスウールやウレタン)

サウンドバー自作のためのキット選び

市販のサウンドバーキットの特徴

組み立て済みのアンプやスピーカーユニットが含まれており、配線の接続やエンクロージャーの組み立てを行うだけで、初心者でも比較的簡単に高音質なサウンドバーが作成可能です。

これらのキットは、あらかじめ部品同士の相性やバランスが考慮されて設計されているため、音響知識があまりない方でも安心して使用できます。

また、マニュアルや組み立て手順が付属しているものも多く、DIYに不慣れな方でも作業の流れを把握しやすいです。

さらに、スピーカーユニットの材質や出力仕様に応じてグレードの異なるモデルが用意されている場合もあり、予算や使用目的に合わせて最適な選択ができるのも大きな魅力です。

自作を始める第一歩として、これらの市販キットは非常に優れた選択肢と言えるでしょう。

自作に適したスピーカーキットの選択

スピーカーキットには、すべての音域を1つのユニットで再生するフルレンジタイプや、高音域と低音域を分けて再生する2ウェイタイプなど、さまざまな構成があります。

フルレンジタイプは構造がシンプルで扱いやすく、小型でもバランスの取れた音を出すことができるため、初心者にもおすすめです。

一方、2ウェイタイプはクロスオーバーネットワークを用いて音の分離が明確になり、より繊細で迫力のある再生が可能です。

用途によっては、3ウェイタイプや同軸スピーカーなどを採用することで、音質の幅をさらに広げることもできます。

また、エンクロージャーとの相性や設置スペース、音場の広がり方なども考慮して選ぶと、より満足度の高い仕上がりになります。

小型であっても高出力・高感度のユニットを選べば、限られたスペースでも力強くクリアなサウンドを楽しむことができます。

予算別のおすすめキット

  • 〜5,000円: 小型フルレンジユニット+ミニアンプ。この価格帯では、低コストながらも音質に優れたシンプルな構成が可能です。中華製のミニアンプや、8cm〜10cm程度のフルレンジユニットを使ったコンパクトなサウンドバーが組めます。100均の木材を活用すれば、箱の製作費も抑えることができます。
  • 5,000〜15,000円: 高性能ユニット+Bluetooth対応アンプ。エンクロージャーの材質や設計にこだわった中級モデルを目指せる価格帯です。高感度なフルレンジまたは2ウェイ構成も可能で、Bluetoothモジュール付きのアンプで利便性もアップ。音質と機能性のバランスが取れた構成が魅力です。
  • 15,000円〜: ハイレゾ対応スピーカー+高出力アンプ。高品位なユニットやオーディオ用コンデンサを採用することで、オーディオマニアも満足する音作りが可能になります。アンプもデジタル入力対応のものや、パッシブクロスオーバーを使った2ウェイ〜3ウェイ構成など、本格派志向のサウンドバーが目指せる価格帯です。

テレビとの接続方法

HDMIと光デジタル音声の違い

  • HDMI(ARC/eARC対応)
    高音質な音声と映像信号を一本のケーブルで同時に伝送できるため、配線がシンプルになり、見た目もすっきりとした設置が可能です。ARC(Audio Return Channel)やeARC(enhanced ARC)に対応したテレビとサウンドバーを組み合わせることで、テレビのリモコン1つで音量調整や電源操作が連携し、操作性が非常に高まります。

    また、eARC対応機器を使えば、Dolby Atmosなどの高音質フォーマットにも対応でき、より本格的なシアターサウンドが楽しめます。

  • 光デジタル音声
     光ファイバーケーブルを使用して音声のみを伝送する方式で、音質の劣化が少なく安定した出力が得られるのが特徴です。特に外部ノイズの影響を受けにくく、テレビとアンプ間でクリーンな音声をやり取りできます。ただし、映像信号は別途HDMIや他の接続が必要となるため、ケーブルの本数は増える可能性があります。また、古い機種ではDolby Digitalまでの対応となっている場合もあるため、使用機器の仕様を事前に確認しておくことが大切です。

接続に必要なケーブルと金具

  • HDMIケーブル(ARC対応)
    高音質の音声と映像信号を1本でやり取りでき、設置も簡単な便利なケーブル。長さは設置場所に応じて1m〜3mのものを選ぶとよいでしょう。
  • 光デジタルケーブル(TOSLINK)
    光ファイバーを利用したデジタル音声専用のケーブルで、ノイズが少なくクリアな音質を実現します。プラスチックファイバー製は柔軟で取り回しがしやすく、狭いスペースにも対応しやすいです。
  • RCA変換ケーブル(アナログ接続用)
    テレビや古いオーディオ機器との接続に使用されるアナログ信号用ケーブル。3.5mmステレオミニジャックからRCAへ変換するタイプなどもあり、幅広い互換性を持たせるのに便利です。
  • ケーブルクリップや結束バンド
    配線の整理に必須のアイテムで、見た目の美しさと安全性を両立します。粘着テープ付きのクリップや、再利用可能な面ファスナータイプのバンドを使うと、より整然とした仕上がりになります。

テレビとの互換性について

使用するテレビの音声出力端子を確認することは非常に重要です。

テレビによっては、HDMI ARC、光デジタル(TOSLINK)、同軸デジタル、3.5mmステレオミニジャック、RCAアナログなど、さまざまな出力方式が備わっています。それぞれの出力に対応したアンプやDAC(デジタル・アナログ変換器)を用意することで、接続の互換性や音質を最大限に引き出すことが可能になります。

たとえば、光デジタル出力しかないテレビでアナログ入力のみのアンプを使う場合には、間にDACを挟む必要があります。

また、HDMI ARCに対応しているテレビを使うのであれば、ARC対応アンプを選ぶことで、リモコン連携などの利便性も得られます。

事前にテレビの仕様書や背面パネルを確認し、最適な接続構成を検討しましょう。

スピーカー自作の基礎知識

スピーカーの基本構造

スピーカーは基本的に「ユニット」「エンクロージャー(箱)」「ネットワーク(必要に応じて)」の3つの要素から構成されています。

ユニットとは音を出すための振動体で、一般的にフルレンジ、ツイーター(高音域)、ウーファー(低音域)などの種類に分かれており、それぞれの役割に応じた音域を担当します。

エンクロージャーはそのユニットを取り付けるための筐体で、内部の空気の振動や反響を利用して音質を調整する重要な構造物です。

密閉型やバスレフ型、バックロードホーン型など複数の方式があり、音の傾向が大きく変わります。

さらに、2ウェイ以上のスピーカーでは「ネットワーク」と呼ばれる分岐回路が組み込まれており、高音・中音・低音といった音域をそれぞれ適切なユニットに分配する役割を果たしています。

これらの要素が組み合わさることで、スピーカーは豊かでバランスの取れた音響を再生することが可能となります。

サウンドバー用のユニット選択法

  • フルレンジユニットがおすすめ(1つで高音〜低音までカバー)
    特に、限られたスペースに設置するサウンドバーにおいては、1つのユニットで広い音域を再現できるフルレンジ型は非常に効率的です。高音域のクリアさから中音域の厚み、さらにはある程度の低音再生までカバーできるため、コンパクトながらバランスの取れたサウンドが得られます。製品によっては、再生周波数帯域が広く、音の伸びや立体感を感じられるものもあります。
  • 指向性が広く、小型でも十分な音圧が出せるものを選ぶと良い
    リスニングポジションが一定でないホームシアター環境では、指向性の広いスピーカーユニットが効果的です。これにより、部屋のどこにいても均一な音を感じやすくなり、臨場感のある音場が形成されます。加えて、感度(dB/W/m)が高いユニットはアンプの出力が小さくてもしっかりと音が出せるため、システム全体の省電力化やアンプ選びの自由度にも寄与します。

バスレフ設計のポイント

バスレフポートの位置・長さ・径を調整することで、低音の出方が大きく変わります。

たとえば、ポートの長さを延ばすことで低域がより深く伸びるようになりますが、その分レスポンスが鈍くなることもあります。逆に短くすることで、締まりのある中低音が得られる傾向があります。

ポートの径を広げると空気の流れがスムーズになり、風切り音(ポートノイズ)の軽減につながりますが、エンクロージャー内部の容積を大きく取る必要があるため、全体のバランスを見ながら設計する必要があります。

また、ポートの位置も重要で、正面に設置すると音が直接前方に放射され、背面の場合は壁の反射を利用して音場が広がる効果が期待できます。

こうした設計には試行錯誤が必要となりますが、音響シミュレーションソフトを活用することで、低音のピークやディップを予測しながら、理想のバスレフ設計に近づけることができます。

サラウンドスピーカーの改造術

サラウンドの仕組みと必要なユニット

サラウンド効果を得るには、前後左右に音が広がるように複数のスピーカーを戦略的に配置する必要があります。

人間の耳は前方の音には敏感ですが、後方や側面の音は空間的な臨場感に大きく関与するため、後方左右にも音を発するスピーカーを設置することで、映画館のような没入感のある音響空間を再現することができます。

特にリアスピーカーは音の移動や環境音の再現に重要な役割を果たし、迫力やリアリティを大きく向上させます。

小型ユニットを使ったリアスピーカーの追加は、設置の自由度が高く、家具の隙間や壁面への取り付けにも対応しやすいため、自作環境においても非常に効果的な選択肢です。

また、スピーカーユニットの指向性や角度を調整することで、リスニングポジションに対してより自然な音の広がりを演出することができ、家庭用ホームシアターの質をワンランクアップさせる要素となります。

改造の手順と注意点

  1. アンプの出力を確認(5.1ch対応など)
    使用するアンプがサラウンド出力に対応しているかを確認することが最初のステップです。特に5.1chや7.1chなどのマルチチャンネル対応アンプであれば、前方・後方・センター・サブウーファーなど各チャンネルに個別の音声信号を送ることができるため、本格的なホームシアター構築が可能になります。また、アンプの出力W数やインピーダンス適合もスピーカー選定に影響するため、全体の構成を見ながら選びましょう。
  2. スピーカーケーブルの配線を工夫(露出を避ける)
    サラウンドスピーカーはリスニングポジションの周囲に配置されるため、ケーブルの配線が長く複雑になりがちです。露出を避けるために、壁や床に配線モールを使って隠す、床下を通す、あるいは家具の裏を通すなどの工夫が必要です。また、誤ってケーブルに足を引っかけることがないように、結束バンドでしっかり固定するなど、安全性にも配慮した設置が求められます。
  3. インピーダンスの整合を確認
    アンプとスピーカーのインピーダンス(Ω)が一致していないと、アンプの保護回路が働いたり、スピーカーに過大な電流が流れたりする可能性があります。一般的な家庭用アンプは4〜8Ωの範囲に対応していますので、スピーカーもその範囲内に収まるように選定する必要があります。複数のユニットを並列・直列に接続する際は、合成インピーダンスにも注意しましょう。

実践!サラウンドスピーカーの設置

  • 壁掛けやスタンド設置で臨場感UP
    スピーカーを耳の高さに合わせて正確に配置することで、音の定位やバランスが向上し、映画や音楽における没入感が劇的に高まります。スタンドを使えば角度調整がしやすくなり、壁掛けはスペースの節約にもつながります。
  • 吸音パネルと組み合わせて音響調整
    音の反射や残響を抑えるために、設置場所の壁面に吸音パネルを貼ることで、より明瞭で自然な音響環境を作ることができます。特に左右後方の壁にパネルを配置すると、サラウンド効果がよりクリアになります。
  • 配線はモールで隠すとスマート
    配線が見えていると見栄えが悪く、つまずきや引っ掛けの原因にもなるため、配線モールやケーブルカバーを使って壁や床に沿ってすっきりと収納しましょう。カラーを壁の色に合わせることで、さらに目立たず美しく仕上がります。

DIYスピーカーの作り方

スピーカーグリルの作成方法

木枠に布を張るだけでもOKで、比較的簡単に仕上げられるためDIY初心者にもおすすめです。

見た目を整えつつ、スピーカーユニットをホコリや衝撃から保護する効果があります。布の種類によって音の透過性や質感が異なるため、音響用のメッシュ素材や、透音性に優れたスピーカーグリル専用のファブリックを使用することで、音質への影響を最小限に抑えることができます。

枠の形状はシンプルな四角形でもよく、必要に応じて面取り加工を施すことでより高級感を演出できます。取り外し可能にしてメンテナンスしやすくする工夫も加えると、長期的な使用に適したスピーカーグリルに仕上がります。

ユニットの取り付け方と固定方法

木ネジでしっかりとスピーカーユニットを固定することが重要です。

取り付けの際には、ユニットが正しい位置にしっかりと収まるよう、事前に下穴を開けると木材の割れやネジのズレを防ぐことができます。

また、ユニットとバッフル板の間にできる微細な隙間を埋めるためには、ゴムパッキンやフォームガスケットを使用すると効果的です。これにより、エアリーク(空気漏れ)を防ぎ、不要な振動や音のにじみを抑制することで、より明瞭で締まりのある音質が得られます。

さらに、防振対策として、取り付けネジにワッシャーを挟むなどの工夫も加えると、長時間の使用における緩みや劣化も防ぎやすくなります。

音質調整のコツ

吸音材の配置・量を調整しながら、実際に音を出して何度もチューニングを繰り返すことで、理想的な音響環境に近づけることができます。

吸音材は、ユニットの背面やエンクロージャー内部の壁面に配置することで、内部で発生する定在波を軽減し、音のにごりや共鳴を抑える役割を果たします。特に中高音域のクリアさや低音の締まりに大きく影響するため、使用する素材の種類(グラスウール、ウレタン、フェルトなど)や厚み、密度も重要な要素になります。

また、スピーカーの開口部周辺にはあえて吸音材を配置しないことで、音の抜けを確保するというテクニックもあります。

耳でのチェックに加えて、スマホアプリやPCの周波数測定ツールを使って音響特性を視覚的に確認することで、より精密な音質調整が可能になります。

アンプの選び方と接続

サウンドバー用のアンプの特徴

コンパクトで高出力、Bluetooth対応モデルが特に人気を集めています。

これらのアンプは省スペースで設置できるため、狭い場所でも邪魔にならず、スタイリッシュなホームシアター構築に最適です。

Bluetooth対応であれば、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器とワイヤレスで接続できるため、利便性が格段に向上します。

最近では、AACやaptXといった高音質コーデックにも対応したモデルも登場しており、ワイヤレスでも高音質を維持したまま音楽を楽しめます。

さらに、DAC(デジタル・アナログ変換)内蔵タイプのアンプであれば、デジタル音源をより高精度に変換して再生することができ、音のクリアさや立体感が一段と向上します。

必要な Watt 数と出力選択

小〜中規模の部屋であれば、一般的に10〜30W程度の出力で十分とされています。この範囲の出力でも、しっかりとした音圧と明瞭な音質を確保することができ、家庭での映画鑑賞や音楽再生には最適です。

ただし、使用するスピーカーユニットの能率(感度)や、部屋の広さ・反響環境によっては出力の選び方が変わることもあります。

たとえば、感度が低めのスピーカーや広いリビングルームでは、やや余裕を持った出力設定(20W以上)を選んでおくと安心です。

また、スピーカーの許容入力(定格・最大)に応じてアンプの出力を調整することも大切で、オーバーパワーによるユニットの損傷を防ぐためには、定格入力の70〜80%程度を目安に選ぶと安全です。

可能であればアンプの出力に余裕を持たせ、音割れを防ぎながらクリアな音質を保てるよう設計しましょう。

アンプの固定と設置方法

本体は木枠にネジ止めしてしっかりと固定します。取り付けの際には、本体の重量や振動による緩みを防ぐため、事前に下穴を開けておくと木材が割れにくくなり、長期間の安定した設置が可能です。

アンプは発熱する電子部品を多く含んでいるため、放熱を考慮した設置が重要です。通気性の良い場所を選ぶだけでなく、アンプの周囲に最低数センチの空間を設けて風通しを確保し、可能であれば小型の放熱ファンやヒートシンクを追加することで温度上昇を防げます。

また、木枠自体に放熱用の通気穴を空けると、より効率的な冷却が期待でき、アンプの寿命を延ばすのにも効果的です。

DIYのためのおすすめ100均アイテム

100均で揃えられる工具と材料

  • ドライバーセット
  • 結束バンド
  • 吸音用フェルトやスポンジ
  • ケーブルホルダー
  • 木材や合板の補強材

アイデア集:DIYスピーカーの活用法

  • スマホスタンドと一体化させることで、サウンドバーの機能性がさらに高まり、デスクやリビングの利便性が大きく向上します。たとえば、スピーカーの天面や側面にスマホを立てかけるための溝やホルダーを設けることで、音楽再生中でもスマホを見やすく、操作もしやすくなります。

    また、充電ケーブルの取り回しや収納機構を組み込むことで、すっきりとした見た目と実用性を両立できます。

  • インテリアに馴染む外装塗装としては、ナチュラルな木目調やモノトーンカラーが人気です。塗料には水性ウレタンニスやアクリル塗料を使用すると、安全で扱いやすく、仕上がりも美しくなります。

    マスキングを使ってツートンや幾何学模様にすることで個性を出すことも可能です。

    部屋の家具や壁の色に合わせて塗装すれば、自然に空間に溶け込み、視覚的にも楽しめます。

  • LEDで装飾する方法は、視覚的なアクセントになるだけでなく、間接照明としての効果もあり、ホームシアターの雰囲気をより一層引き立てます。テープ状のUSB LEDライトをスピーカーの底面や背面に仕込むと、設置面に柔らかく光が広がり、視認性やインテリア性がアップします。

    リモコン付きや調光・色変更機能付きのLEDを使えば、シーンに応じた演出も楽しめます。

追加機能の拡張アイデア

Bluetooth接続機能の追加

Bluetoothモジュール(中華製で安価)をアンプに追加すれば、スマホやタブレット、PCなどのBluetooth対応機器からワイヤレスで音楽を再生することが可能になります。

特に自作のアンプ基板にはBluetooth接続機能が標準搭載されていないことが多いため、後付けでモジュールを導入することで利便性が大きく向上します。

モジュールには、電源供給(通常は5V)と音声出力端子(ステレオミニやRCA)を接続するだけで使える簡単設計のものが多く、DIY初心者でも比較的簡単に組み込むことができます。

さらに、aptXやAACなどの高音質コーデックに対応したモデルを選べば、無線でもクリアなサウンドを再現でき、音質にこだわるユーザーにも満足のいく仕上がりが期待できます。

また、アンテナ付きのモデルを使えば受信距離も向上し、部屋全体で安定した接続が可能となります。

音質向上のためのオーディオ改造

  • 電源のノイズフィルタ追加は、ACアダプタや電源回路から入ってくる高周波ノイズやハムノイズを除去し、クリアな音質を実現するために非常に効果的です。特にスイッチング電源を使用する場合はノイズの影響が大きくなりやすいため、フィルタを挿入することでアンプの安定動作にも貢献します。

    パッシブタイプのノイズフィルタ(コモンモードチョーク+コンデンサ)を使うのが一般的です。

  • 高品質コンデンサに交換することで、電源部や音声信号の通過点におけるノイズ低減や音質のクリアさ、力強さの向上が期待できます。特にオーディオグレードの電解コンデンサやフィルムコンデンサを使うと、高域の伸びや中低音の厚みが明瞭になります。

    耐圧や容量は元の部品に合わせて選定し、信頼性の高いメーカー品を選ぶのがポイントです。

  • ケーブルのシールド処理を行うことで、外部からの電磁波干渉(EMI)や高周波ノイズを抑制し、音声信号の純度を保つことができます。特にライン入力やスピーカーケーブルが長い場合は効果が大きく、市販のシールドケーブルを使うか、導電性テープを巻いて自作ケーブルに簡易的なシールドを施すのも有効です。

    ケーブルの引き回しにも注意し、電源ケーブルとの距離を取るようにすると、さらなるノイズ対策になります。

カスタマイズで好みに合わせる

外装の色・材質変更では、木材の種類を変えたり、カーボン調フィルムを貼ったりして、スタイリッシュかつ高級感のある仕上がりを目指すことができます。

また、塗装技法やエイジング加工などを取り入れることで、アンティーク風やインダストリアルデザインなど、好みに応じた外観を演出できます。

ロゴプレートの追加では、オリジナルブランド名や自分のイニシャルを刻印した金属プレートやレーザー加工したアクリル板を使用すれば、プロダクトの完成度が一気に上がります。

さらに、タッチパネルスイッチの組み込みにより、近未来的でスマートな操作性を実現できるうえ、外装との一体感も保ちやすくなります。

これらの工夫を組み合わせることで、世界にひとつだけの、機能性とデザイン性を兼ね備えたオリジナルサウンドバーに仕上げられます。

ホームシアター用のサウンドバー自作方法完全ガイド まとめ

サウンドバーの自作は、音質やデザインにこだわりたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。

市販製品では満足できない音響ファンや、自分だけの個性を反映させたいクリエイティブな方にとって、ゼロから音を作り上げていく体験は非常に価値があります。

本ガイドを活用すれば、必要な知識と手順を体系的に理解しながら、スピーカー構造、音場設計、接続方式、さらにはカスタムデザインまで幅広く学ぶことができ、初心者でも安心して取り組むことができます。

音質にこだわるだけでなく、部屋のインテリアに溶け込むデザイン性や利便性をも追求できる点も、自作ならではの大きな魅力です。

DIYの楽しさと、音響という奥深い世界を体感しながら、理想のホームシアターをぜひあなたの手で実現してみてください。

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