2023年に「X」へと名前が変更され、青い鳥のロゴとともに姿を消した「Twitter」。
そのTwitterが、約3年の時を経て帰ってきたとして注目を集めています。
米バージニア州のスタートアップ企業「Operation Bluebird」は、現地時間2026年8月24日、新たなソーシャルメディア・ネットワーク「Twitter.now」を立ち上げました。
Twitter.nowの公式サイトには「Twitter is back」など、かつてのTwitterの復活を強く印象付けるメッセージが掲載されています。

ただし、ここで注意したいのが、Twitter.nowは現在の「X」がTwitterへ名前を戻したものではないという点です。
運営しているのはX Corp.ではなくOperation Bluebirdという別会社で、公式サイトでもX Corp.とは無関係であることが明記されています。
さらに、Operation BluebirdとX Corp.の間では「Twitter」や「tweet」、かつての鳥のロゴなどを巡る商標問題が発生しており、法廷で争われています。
そこで本記事では、新たに登場した「Twitter.now」とはどのようなSNSなのか、Xとの違いや運営会社、利用料金、そして気になるTwitter商標問題について詳しく解説します。
▼この記事でわかること
- Twitter.nowとはどのようなSNSなのか
- 本当に「Twitterが復活」したのか
- Twitter.nowとX(旧Twitter)の違い
- 運営会社Operation Bluebirdについて
- なぜ「Twitter」の名称や鳥のロゴを使っているのか
- Twitter.nowの特徴や「VERA」について
- Early Accessの料金
- Twitter.nowはXに代わるSNSになる可能性があるのか
「Twitter」が復活?新SNS「Twitter.now」が始動
Operation Bluebirdが8月24日にサービス開始
米バージニア州のスタートアップ企業Operation Bluebirdは、現地時間2026年8月24日、新しいソーシャルメディア・ネットワーク「Twitter.now」を立ち上げました。
Twitter.nowは、リアルタイムでニュースや情報を共有し、さまざまなユーザーが会話できる「公共の広場」のようなSNSを目指しています。
Operation Bluebirdは公式サイトで、ニュースが生まれ、アイデアがぶつかり、コミュニティが形成され、誰もが声を上げられる場所を作ることを掲げています。
現在はEarly Accessの段階で、初期ユーザーとなる「Founder」の募集も開始されています。
かつてのTwitterを知っているユーザーにとっては、サービス名だけでなく、そのコンセプトについても「昔のTwitter」を強く意識させる新しいSNSといえるでしょう。
旧Twitterがそのまま復活したわけではない
「Twitter.now」という名前を見ると、
「XがTwitterという名前に戻ったの?」
「イーロン・マスク氏がTwitterを復活させたの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、Twitter.nowとXはまったく別のサービスです。
現在のXを運営しているのはX Corp.ですが、Twitter.nowを運営しているのはOperation Bluebirdです。
Twitter.nowの利用規約やプライバシーポリシーでも、X.comやXアプリ、X Corp.および関連会社とは関係がないことが明記されています。
そのため、
Twitter → X → Twitterへ再び名称変更
というわけではありません。
正確には、
Xとは別のOperation Bluebirdという企業が「Twitter」の名称を掲げ、新しいSNSを立ち上げた
ということになります。

Twitter.nowとは?
Twitter.nowは、Operation Bluebirdが開発・運営する新しいリアルタイム型SNSです。
公式サイトでは「Trust First(信頼を第一に)」を大きなテーマとして掲げています。
昔のTwitterのようなリアルタイムSNSを目指す
Operation Bluebirdが目指しているのは、単に昔のTwitterをそのまま再現することではありません。
同社は、かつて多くの人が利用していた、
- ニュースがリアルタイムで流れる
- 誰でも会話に参加できる
- さまざまな意見が交わされる
- コミュニティが生まれる
といった「公共の広場」としてのSNS体験を、新しい仕組みで再構築しようとしています。
実際にTwitter.nowには、投稿への返信やリツイートに相当する仕組みなど、かつてのTwitterを思わせる機能も用意されています。
一方でOperation Bluebirdは、過去をそのまま再現するのではなく、「次のSNS」を作ることを目標として掲げています。
「Trust First(信頼を第一に)」を掲げる
Twitter.nowで特に重視されているのが「Trust First」という考え方です。
Operation Bluebirdは、現在のソーシャルメディアについて、アルゴリズムが怒りを増幅したり、ボットによって世論が作られたりするなど、ユーザー自身がコントロールしにくい状況になったと指摘しています。
そこでTwitter.nowでは、
- オープンな会話
- ユーザー自身によるコントロール
- 透明性による信頼
- 誰にでも同じルールを適用
- 人間の判断をアルゴリズムより重視
といった考え方を基本方針としています。
「自由に発言できること」と「多くのユーザーへ拡散されること」を分けて考えている点も、Twitter.nowの特徴です。

投稿の信頼性を判断する「VERA」とは?
Twitter.nowを特徴付ける機能のひとつとして開発されているのが「VERA」です。
VERAは投稿内容の信頼性を分析し、ユーザーが情報を判断するための材料を提供する仕組みです。
投稿に「Trust Signal」を表示
Twitter.nowが公開している構想では、投稿ごとに信頼性を判断する「Trust Signal」が表示されます。
これによってユーザーは、表示された投稿について「どの程度信頼できる情報なのか」を判断しやすくなります。
報道によると、VERAにはGoogleのGeminiを利用したリアルタイム分析の仕組みが採用されています。
ただし、Twitter.now公式サイトで紹介されているTrust Signalなどの画面は現時点ではイメージであり、正式提供時には仕様や表示方法が変更される可能性があります。
「Trust Dial」で表示する投稿をユーザー自身が調整
さらに興味深いのが「Trust Dial」という構想です。
ユーザー自身が信頼度のしきい値を設定し、信頼度が低いと判断された投稿をフィード上で見えにくくする仕組みです。
Twitter.nowはこれを、
発言そのものを禁止するのではなく、情報の拡散範囲を調整する
という考え方で説明しています。
運営側のアルゴリズムだけですべてを決めるのではなく、ユーザー自身にもフィードをコントロールする選択肢を与えようとしているわけです。
今後、VERAやTrust Dialが実際のサービスでどのように機能するのか注目されます。
Twitter.nowとX(旧Twitter)の違い
Twitter.nowとXは名前の歴史こそつながって見えますが、現在は別会社が運営する別のSNSです。
主な違いをまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | Twitter.now | X |
|---|---|---|
| 運営会社 | Operation Bluebird | X Corp. |
| サービスの位置付け | 新しく立ち上げられたSNS | 旧Twitterから続くSNS |
| X Corp.との関係 | X Corp.とは無関係 | X Corp.が運営 |
| コンセプト | Trust First・リアルタイムの公共広場 | X独自のプラットフォーム戦略 |
| Twitterブランド | Operation Bluebirdが使用 | 商標を巡ってOperation Bluebirdと係争中 |
| 信頼性関連機能 | VERA・Trust Dialなどを構想 | コミュニティノートなど |
| 現在の状況 | Early Access | 一般提供中 |

特に覚えておきたいのは、
「Twitter.now=Xの新バージョン」ではない
ということです。
XのアカウントがそのままTwitter.nowへ移行するわけでもありません。
新しい会社によって立ち上げられた、別のSNSとして考える必要があります。
Twitter.nowを運営する「Operation Bluebird」とは?
米バージニア州のスタートアップ企業
Operation Bluebirdは、米バージニア州を拠点とする独立系ソーシャルメディア企業です。
同社は公式サイトで、X Corp.とは無関係の独立した企業であることを明記しています。
Operation Bluebirdが目指しているのは、「オープンでリアルタイムな会話ができる場所」を信頼性や透明性、ユーザーによるコントロールを重視しながら再構築することです。
共同創業者は元Twitterの商標担当弁護士
Operation Bluebirdの共同創業者のひとりであるStephen Coates(スティーブン・コーツ)氏は、旧Twitterで商標関連を担当していた経歴を持つ人物です。
つまり、Twitterブランドとまったく無関係だった人物が突然「Twitter」を名乗り始めたわけではありません。
旧Twitterの商標について知識を持つ人物が関わっていることも、今回の商標問題を考えるうえで重要なポイントとなっています。
なぜ「Twitter」の名前や鳥のロゴを使えるの?
Twitter.nowについて多くの人が疑問に感じるのが、
「そもそもTwitterという名前や鳥のロゴを勝手に使って大丈夫なの?」
という点ではないでしょうか。
実はここが、Twitter.nowを巡る最大の注目ポイントでもあります。
Operation Bluebirdは「XがTwitter商標を放棄した」と主張
Operation Bluebird側は、X Corp.が旧TwitterからXへ大規模なブランド変更を行ったことで、「Twitter」や「tweet」などのブランド・商標に関する権利を放棄したとの立場を取っています。
2023年7月、Twitterは「X」へとブランド変更。
長年使われてきた青い鳥のロゴも姿を消しました。
Operation Bluebirdは、こうしたX Corp.によるブランド変更によってTwitterブランドが放棄されたとして、Twitterの名称を使用する権利があると主張しています。
ただし、これはあくまでOperation Bluebird側の主張であり、X Corp.が認めているわけではありません。
X Corp.はOperation Bluebirdを提訴
当然ながら、X Corp.側も反発しています。
X Corp.は2025年12月、Operation Bluebirdを相手取り、米デラウェア州の連邦地方裁判所に商標権侵害などを理由とする訴訟を起こしました。
さらに、新しいTwitterの立ち上げを阻止するため、仮差し止めも求めています。
つまり現在は、
Operation Bluebird:「XはTwitterブランドを放棄した」
X Corp.:「Twitterの商標権は現在もX側にある」
という双方の主張がぶつかっている状態です。
裁判所はX側に厳しい暫定的見解
この裁判では興味深い動きも出ています。
2026年4月に行われた審理で、米連邦地裁のColm Connolly判事は、「tweet」という言葉やTwitterの鳥のロゴについて、X Corp.が権利を放棄したように見えるとの暫定的な見解を示したと報じられています。
さらに「Twitter」という名称についても同様の可能性が示唆されました。
Operation Bluebird側は、この発言をTwitter.nowを立ち上げるうえでの追い風と捉えています。
ただし、ここで非常に重要なのは、
現時点で裁判所による正式な書面での最終判断が出たわけではない
ということです。
そのため、
「Operation BluebirdがTwitterの商標権を獲得した」
「XがTwitterの商標権を完全に失った」
と現時点で断定することはできません。
Twitter.nowがサービスを開始したことで、両社の商標を巡る争いは今後さらに注目を集めそうです。

Twitter.nowの料金はいくら?
Twitter.nowは現在、Early Accessとして初期ユーザーを募集しています。
Early Accessは20ドルから
現在公開されているEarly Accessには、大きく分けて「Founder」と「Fighter」があります。
| プラン | 料金 | 主な位置付け |
|---|---|---|
| Founder | 20ドル | Early Accessへの参加 |
| Fighter | 40ドル以上 | Early Access+商標を巡る活動への支援 |
Founderになると、一般公開よりも前にTwitter.nowへ参加できるほか、ユーザー名(ハンドル)の確保、Founder番号、プロフィール用の限定バッジなどが提供されるとしています。
一方のFighterは40ドル以上で、Founderの特典に加えて、Operation Bluebirdが「fight」と表現するTwitterブランドを巡る活動を支援する位置付けとなっています。
なお、料金や提供内容については今後変更される可能性があります。

なぜTwitter.nowは有料なの?
SNSというと無料で利用できるサービスをイメージする人も多いでしょう。
Operation BluebirdはEarly Accessを有料にする理由として、大きく2つの目的を挙げています。
ひとつはボット対策です。
参加時に料金を設けることで、大量のボットアカウントが一気に流入することを防ぎやすくするとしています。
もうひとつが、広告主への依存を抑えることです。
ユーザーからの資金によってサービスを運営することで、広告主ではなく利用者に対して責任を持つSNSを目指すという考え方です。
ただし、現在の20ドル・40ドル以上という料金はEarly Access向けのものです。
一般公開後の料金体系については、今後の正式発表を確認する必要があります。
Twitter.nowは日本から利用できる?
Twitter.nowは現在、本格的な一般公開ではなくEarly Accessの段階です。
公式サイトからFounderやFighterとしてEarly Accessへ参加する仕組みが案内されていますが、現時点では日本向けに独立したサービス展開や日本語版について詳しい案内が出ているわけではありません。
そのため、
- 日本語への正式対応
- 日本向けアプリの提供
- 一般ユーザー向けの利用料金
- 日本での本格展開時期
などについては、今後の発表を待つ必要があります。
Twitter.nowはまだ始まったばかりのSNSなので、日本からの利用を検討している場合も、Early Accessの条件や最新の利用規約を公式サイトで確認することをおすすめします。
Twitter.nowはXに代わるSNSになる?
Twitter.nowがサービスを開始したことで気になるのが、
「Twitter.nowは将来、Xに代わるSNSになるのか?」
という点です。
現時点ではサービス開始直後であり、Xと肩を並べる規模になるかどうかを判断するのはまだ早いでしょう。
ただし、Twitter.nowには注目すべきポイントがあります。
「Twitter」というブランドの知名度は大きな武器
Twitterという名称は、世界中で長年使われてきた非常に知名度の高いブランドです。
現在でも「Xで投稿する」という意味で「ツイートする」という言葉を使っている人も少なくありません。
そのため「Twitterが帰ってきた」というメッセージは、かつてTwitterを利用していたユーザーに強いインパクトを与えます。
昔のTwitterに近い雰囲気を求めるユーザーをどこまで取り込めるかが、今後のポイントになりそうです。
最大の問題はXとの商標争い
一方、Twitter.nowにとって大きなリスクとなるのがX Corp.との商標問題です。
Operation BluebirdはTwitterブランドを使用する権利があると主張していますが、X Corp.はこれを認めていません。
裁判所による最終的な判断によっては、Twitter.nowのブランド戦略にも影響が及ぶ可能性があります。
そのため、Twitter.nowの将来を考えるうえでは、ユーザー数やサービスの完成度だけでなく、X Corp.との裁判の行方も非常に重要です。
X・Threads・Blueskyなど競合SNSも多い
Twitter.nowが登場した現在、短文・リアルタイム型SNSの選択肢は旧Twitter時代よりも増えています。
代表的なものだけでも、
- X
- Threads
- Bluesky
などがあります。
こうした既存SNSからユーザーを呼び込むためには、「Twitter」というブランドだけではなく、Twitter.nowならではの使いやすさやコミュニティを構築できるかどうかも重要です。
特にVERAやTrust Dialなどの「信頼性」を重視した仕組みがユーザーに受け入れられるかは、今後の成長を左右するポイントになりそうです。
Twitter.nowについてよくある質問
Twitterが本当に復活したのですか?
旧Twitterそのものが復活したわけではありません。
現在のXは引き続きX Corp.が運営しており、Twitter.nowはOperation Bluebirdという別会社が新たに立ち上げたSNSです。
Operation Bluebirdは「Twitter」ブランドを掲げていますが、X Corp.とは無関係です。
Twitter.nowとXは同じ会社ですか?
違います。
Twitter.nowの運営会社はOperation Bluebird、Xの運営会社はX Corp.です。
Twitter.nowの公式サイトや利用規約でも、X Corp.とは関係がないことが明記されています。
イーロン・マスク氏はTwitter.nowに関係していますか?
Twitter.nowを運営しているのはOperation Bluebirdであり、イーロン・マスク氏やX Corp.が運営するサービスではありません。
むしろOperation BluebirdとX Corp.は、Twitterの商標を巡って法廷で争っています。
Twitter.nowは無料ですか?
現在はEarly Accessとして、20ドルの「Founder」と40ドル以上の「Fighter」が案内されています。
一般公開後の料金体系については、今後変更される可能性があります。
「Twitter」という名前を使って問題ないのですか?
Operation Bluebirdは、X Corp.がTwitterからXへブランド変更したことでTwitter関連の商標を放棄したと主張しています。
一方、X Corp.はこれを認めず、Operation Bluebirdを提訴しています。
現時点では商標を巡る法的争いが続いているため、Operation BluebirdがTwitterブランドの権利を完全に確定させたと断定することはできません。
Twitter.nowには昔のTwitterと同じ機能がありますか?
報道では返信やリツイートに相当する機能など、昔のTwitterを思わせる仕組みが確認されています。
一方でTwitter.nowは単なる旧Twitterのコピーではなく、VERAやTrust Dialなど「信頼性」を重視した新しい仕組みも導入しようとしています。
Twitter.nowは日本語に対応していますか?
現時点ではEarly Accessの段階で、日本向けの本格展開や日本語対応について十分な情報が公開されているわけではありません。
日本から利用したい場合は、Twitter.now公式サイトで最新の対応状況を確認することをおすすめします。
まとめ|「Twitter復活」で注目のTwitter.now、今後は商標争いにも注目
今回は、Operation Bluebirdが新たに立ち上げたSNS「Twitter.now」について解説しました。
Twitter.nowは「Twitter」の名称を掲げていますが、2023年にTwitterから名称変更された現在のXが再びTwitterへ戻ったわけではありません。
Xを運営するX Corp.とは別のOperation Bluebirdが立ち上げた、新しいSNSです。
Twitter.nowは「Trust First」を掲げ、オープンな会話だけでなく、ユーザーによるフィードのコントロールや情報の信頼性を重視しています。
VERAやTrust Dialといった独自の仕組みも、今後の注目ポイントです。
一方、最大の問題となっているのが「Twitter」や「tweet」、鳥のロゴなどを巡るX Corp.との商標争いです。
Operation BluebirdはX Corp.がTwitterブランドを放棄したと主張していますが、X Corp.はこれを認めておらず、法的な争いは現在も続いています。
そのため現時点では、「Twitterの商標がOperation Bluebirdのものになった」と断定することはできません。
それでも、世界的な知名度を持つ「Twitter」という名前を掲げた新しいSNSが実際に動き始めたインパクトは小さくありません。
Twitter.nowが昔のTwitterを知るユーザーの新たな「公共の広場」になれるのか。
そしてTwitterブランドを巡るX Corp.との争いがどのような結末を迎えるのか。
今後のTwitter.nowの動向に注目です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!


