Windows Update適用後、ごみ箱を空にする際の確認画面で、本来のファイル名ではなく「$Rxxxxx.ext」のような英数字のファイル名が表示される不具合が報告されています。
この問題は、2026年6月9日に公開されたWindows向け更新プログラムの適用後に発生する既知の不具合として、Microsoftも案内しています。
一見すると「ファイル名が壊れた」「ごみ箱の中身がおかしくなった」「削除に失敗しているのでは」と不安になりますが、現時点では主に確認画面上の表示不具合とされています。
この記事では、Windowsのごみ箱で英数字のファイル名が表示される原因、影響を受ける環境、対処方法、Microsoftの今後の対応について解説します。
▼この記事でわかること
- ごみ箱を空にする際に英数字のファイル名が表示される原因
- KB5094126・KB5094127適用後に発生している不具合の概要
- Windows 11・Windows 10・Windows Serverへの影響
- ファイル削除や復元に問題があるのか
- 現時点で試せる対処方法と回避策
- Microsoftの今後の修正対応について
ごみ箱を空にする際に英数字のファイル名が表示される不具合が発生
Windows Update適用後、一部の環境で「ごみ箱を空にする」またはごみ箱内のファイルを完全削除しようとした際に、確認画面のファイル名が本来の名前ではなく、英数字を含む内部的な名前で表示されることがあります。
たとえば、通常であれば「サンプル.txtを完全に削除しますか?」のように表示されるところが、「$R1F1QGE.txt」のような名前で表示されるケースです。
この表示を見ると、ファイル名が文字化けしたように見えたり、削除対象が別のファイルに変わってしまったように感じるかもしれません。
しかし、Microsoftの説明では、この問題は主に確認ダイアログ上の表示に関する不具合です。
ごみ箱内では元のファイル名で表示され、復元した場合も元のファイル名で復元されるとされています。
発生している主な症状
確認されている主な症状は以下の通りです。
- ごみ箱からファイルを完全削除する確認画面で英数字のファイル名が表示される
- 「$Rxxxxx.ext」のような内部ファイル名が表示される
- ごみ箱内では元のファイル名が表示される
- 復元すると元のファイル名で戻る
- 削除処理そのものは実行できる
つまり、ファイル名が完全に失われたり、削除処理が壊れているというよりも、本来ユーザーに見せるべきではない内部ファイル名が確認画面に出てしまっている状態と考えられます。
「$R」「$I」などの名前はごみ箱内部で使われる管理用ファイル
Windowsのごみ箱では、削除されたファイルを管理するために、内部的なファイル名が使われています。
代表的なものとして、次のような名前があります。
- $Rから始まるファイル
- $Iから始まるファイル
- ランダムな英数字を含むファイル名
これらは、Windowsがごみ箱内で削除済みファイルを管理するために使う仕組みです。
通常、ユーザーがデスクトップ上の「ごみ箱」から中身を確認する場合は、元のファイル名で表示されます。そのため、内部ファイル名を意識する必要はありません。
今回の不具合では、その内部的な名前が削除確認画面に表示されてしまうことが問題になっています。
Microsoftも認めた既知の不具合の概要
Microsoftは、2026年6月9日以降に公開されたWindows更新プログラムの適用後、ごみ箱から単一のアイテムを完全削除する際に、確認ダイアログで内部ファイル名が表示される場合があると案内しています。
対象となる説明では、確認画面に「$Rxxxxx.ext」のような内部のごみ箱ファイル名が表示される可能性があるとされています。
ただし、Microsoftはこの問題について、ごみ箱内のアイテム自体は元のファイル名で表示され、復元した場合も元のファイル名で戻ると説明しています。
原因となる可能性がある更新プログラム
報告されている主な更新プログラムは以下です。
- KB5094126
- KB5094127
- 2026年6月9日以降に公開されたWindows更新プログラム
KB5094126はWindows 11向けの更新プログラムとして配信されており、KB5094127はWindows 10環境で関連して報告されています。
また、Windows Serverでも同様の影響が案内されているため、個人利用のPCだけでなく、企業や組織の管理端末でも注意が必要です。
影響を受ける可能性があるOS
影響を受ける可能性がある環境は以下の通りです。
| OS | 影響 |
|---|---|
| Windows 11 | 影響を受ける可能性あり |
| Windows 10 | 影響を受ける可能性あり |
| Windows Server | 影響を受ける可能性あり |
特に、2026年6月の月例更新プログラムを適用した環境では、ごみ箱の削除確認画面で英数字のファイル名が表示される可能性があります。
データ消失やセキュリティ問題ではない
今回の不具合で最も重要なのは、「ファイルが壊れた」「ごみ箱のデータが消えた」という問題ではない点です。
Microsoftの説明では、影響を受けるのは削除時の確認ダイアログです。
ごみ箱の中では元のファイル名が表示され、復元時も元のファイル名で戻るとされています。
そのため、確認画面で見慣れない英数字が表示されたとしても、すぐにファイル破損やウイルス感染を疑う必要はありません。
ただし、削除するファイルを間違えないように、ごみ箱内で対象ファイルを確認してから操作することをおすすめします。
なぜ英数字のファイル名が表示されるのか
今回の現象は、Windowsのごみ箱が内部的にファイルを管理する仕組みと関係しています。
Windowsでは、削除されたファイルをそのままの名前で保存しているわけではなく、ごみ箱内で管理しやすい形式に変換して保持しています。
その際に、元ファイルの情報や保存場所などを管理するための内部ファイル名が使われます。
通常、ユーザーが見る画面では、Windowsがその内部情報を元に元のファイル名を表示します。
しかし、今回の不具合では、確認ダイアログの表示処理に問題があり、本来表示されるべき元のファイル名ではなく、内部管理用のファイル名が表示されていると考えられます。
ごみ箱内部では特殊な管理ファイルが使われている
ごみ箱は、単に削除済みファイルをまとめて置いているフォルダーではありません。
削除前のファイル名、元の保存場所、削除日時などの情報を管理し、必要に応じて元の場所へ復元できるようにしています。
そのため、内部的には通常のファイル名とは異なる名前で管理されることがあります。
今回表示される「$Rxxxxx.ext」のような名前は、その管理用の名前の一種と見られます。
本来はユーザーに見えない名前が表示されている状態
通常、ごみ箱を開いた場合は、ユーザーにわかりやすいように元のファイル名が表示されます。
たとえば、削除前のファイル名が「請求書.pdf」であれば、ごみ箱内でも「請求書.pdf」と表示されます。
しかし、削除確認画面で内部ファイル名が表示されてしまうと、ユーザーにはどのファイルを削除しようとしているのか分かりにくくなります。
この点が、今回の不具合で最も困るポイントです。
ユーザーのファイルが別名に変わったわけではない
確認画面に英数字のファイル名が表示されると、「ファイル名が勝手に変わった」と感じるかもしれません。
しかし、Microsoftの説明では、ごみ箱内の表示や復元時のファイル名は元の名前のままとされています。
つまり、ファイルそのものが英数字の名前に変わってしまったわけではありません。
あくまで、削除確認画面で内部ファイル名が表示される不具合と考えるとよいでしょう。
『ごみ箱』に関するその他の既知の不具合
今回の英数字ファイル名表示以外にも、Windows Update後にごみ箱やエクスプローラー周辺で表示に関する不具合が報告されることがあります。
ここでは、関連して確認しておきたいごみ箱周辺のトラブルを整理します。
ごみ箱アイコンが更新されない問題
ごみ箱を空にしたにもかかわらず、デスクトップ上のごみ箱アイコンが「中身あり」の表示のまま変わらないことがあります。
この場合は、実際にはごみ箱が空になっていても、アイコン表示だけが更新されていない可能性があります。
対処方法としては、以下を試します。
- デスクトップを右クリックして「最新の情報に更新」を選択する
- エクスプローラーを再起動する
- PCを再起動する
- アイコンキャッシュを再構築する
表示だけの問題であれば、再起動や更新で改善することがあります。
削除後も容量表示が残る問題
ごみ箱を空にした後も、ストレージ使用量がすぐに反映されないことがあります。
特に大きなファイルを削除した直後は、Windowsのストレージ表示が更新されるまで時間がかかる場合があります。
この場合も、しばらく待つ、PCを再起動する、ストレージ設定を再確認することで改善することがあります。
エクスプローラー関連の不具合との関係
ごみ箱はエクスプローラーと連動して動作しています。
そのため、エクスプローラー側の表示不具合やキャッシュ不具合が、ごみ箱の表示に影響することがあります。
以下のような症状が同時に出ている場合は、エクスプローラー関連の不具合も疑われます。
- フォルダー名の表示がおかしい
- ファイル一覧の更新が遅い
- 右クリックメニューの表示が遅い
- OneDriveやネットワークフォルダーの表示が不安定
- ごみ箱の中身がすぐに更新されない
このような場合は、エクスプローラーの再起動やPC再起動を試すと改善することがあります。
現時点での対処方法・回避策
今回の不具合はMicrosoft側でも認識されているため、基本的には今後の更新プログラムによる修正を待つのが安全です。
ただし、表示が気になる場合や、ごみ箱の操作に不安がある場合は、以下の対処方法を試してみてください。
対処法1:削除前にごみ箱内のファイル名を確認する
最も安全な方法は、ごみ箱を空にする前に、ごみ箱内で削除対象のファイル名を確認することです。
確認画面では英数字の名前が表示される場合がありますが、ごみ箱内では元のファイル名が表示されるとされています。
そのため、削除する前に次の手順で確認しましょう。
- デスクトップの「ごみ箱」を開く
- 削除予定のファイル名を確認する
- 不要なファイルであることを確認する
- ごみ箱を空にする
特に仕事用ファイルや写真、請求書、重要書類などを削除する場合は、必ず事前確認してから操作するのがおすすめです。
対処法2:PCを再起動する
一時的な表示不具合であれば、PCの再起動で改善する場合があります。
手順は以下です。
- 作業中のファイルを保存する
- スタートメニューを開く
- 電源ボタンをクリックする
- 「再起動」を選択する
- 再起動後にごみ箱の表示を確認する
ただし、今回の既知の不具合そのものは更新プログラム由来とされているため、再起動しても完全には改善しない可能性があります。
対処法3:エクスプローラーを再起動する
ごみ箱やファイル表示に関する不具合は、エクスプローラーの再起動で改善する場合があります。
手順は以下です。
- Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブを開く
- 「Windows エクスプローラー」を探す
- 右クリックして「再起動」を選択する
これにより、デスクトップやタスクバーが一瞬消えて再表示されます。
表示が更新されることで、ごみ箱周辺の一時的な不具合が改善する場合があります。
対処法4:修正アップデートを待つ
今回の不具合は、Microsoftが既知の問題として案内しているため、今後の累積更新プログラムで修正される可能性があります。
そのため、基本的にはWindows Updateを無理に停止したり、更新プログラムをアンインストールしたりせず、修正アップデートを待つのが無難です。
特にKB5094126やKB5094127はセキュリティ更新を含む可能性があるため、不具合があるからといって安易にアンインストールするのはおすすめできません。
対処法5:企業環境ではMicrosoft Support for businessへ相談する
Microsoftは、影響を受けるデバイス向けの回避策について、組織で適用する場合はMicrosoft Support for businessへ問い合わせるよう案内しています。
企業や学校、自治体などで多数の端末を管理している場合は、個別に設定を変更するよりも、管理者がMicrosoftの案内に沿って対応するのが安全です。
個人ユーザーの場合は、今後のWindows Updateによる修正を待つのが基本となります。
更新プログラムをアンインストールしてもよい?
不具合が気になる場合、「KB5094126やKB5094127をアンインストールすればよいのでは」と考えるかもしれません。
しかし、基本的にはおすすめしません。
理由は、これらの更新プログラムにはセキュリティ修正が含まれている可能性があるためです。
ごみ箱の確認画面に英数字が表示される不具合は不便ではありますが、現時点ではデータ消失や削除失敗を引き起こす重大な問題とは説明されていません。
一方で、更新プログラムを削除すると、修正済みの脆弱性が再び残ってしまう可能性があります。
そのため、個人利用では以下の方針がおすすめです。
- 不具合が表示だけなら更新プログラムは削除しない
- ごみ箱内でファイル名を確認してから削除する
- Windows Updateで修正版が配信されるのを待つ
- 重大な業務影響がある場合のみ管理者やMicrosoftサポートに相談する
Microsoftの今後の対応
Microsoftは、この問題を既知の不具合として案内しています。
現時点では、確認ダイアログに内部ファイル名が表示される問題として説明されており、影響は削除確認画面に限定されるとされています。
今後、Windows Updateの累積更新プログラムや既知の問題の更新によって、修正または追加の回避策が案内される可能性があります。
Windows Release Healthを確認する
最新情報を確認したい場合は、MicrosoftのWindows Release Healthや、各更新プログラムのサポートページを確認するのがおすすめです。
確認する際は、以下のキーワードで探すと見つけやすくなります。
- KB5094126
- KB5094127
- Recycle Bin
- internal file name
- known issues
- Windows 11
- Windows 10
特に企業や業務用PCでは、Microsoftの公式情報に基づいて対応することが重要です。
よくある質問
Q1. 英数字のファイル名が表示されるのはウイルスですか?
現時点では、Microsoftが案内している既知の不具合と考えられます。
確認画面に内部ファイル名が表示される問題であり、ウイルス感染を示すものではありません。
ただし、別の不審な挙動がある場合は、Windows セキュリティなどでスキャンしておくと安心です。
Q2. ごみ箱の中のファイル名も英数字になりますか?
Microsoftの説明では、ごみ箱内では元のファイル名で表示されるとされています。
問題が発生するのは、主に完全削除時の確認ダイアログです。
Q3. 復元した場合、ファイル名は元に戻りますか?
Microsoftは、復元した場合は元のファイル名で復元されると説明しています。
そのため、確認画面に英数字が表示されても、ファイル名自体が完全に変わったわけではありません。
Q4. ごみ箱を空にしても大丈夫ですか?
削除対象を事前に確認していれば、基本的には通常通り操作して問題ありません。
ただし、確認画面では英数字のファイル名が表示される可能性があるため、ごみ箱内で削除対象を確認してから空にすることをおすすめします。
Q5. KB5094126をアンインストールすべきですか?
基本的にはおすすめしません。
セキュリティ更新が含まれている可能性があるため、表示不具合だけを理由にアンインストールするのは慎重に判断する必要があります。
Q6. Windows 10でも発生しますか?
KB5094127など、Windows 10向け更新プログラム適用後にも関連する報告があります。
Windows 11だけでなく、Windows 10やWindows Server環境でも注意が必要です。
Q7. 修正アップデートはいつ配信されますか?
現時点では、具体的な修正時期は環境や更新状況によって異なります。
Microsoftの公式サポートページやWindows Updateの配信状況を確認してください。
まとめ
Windows Update適用後、ごみ箱を空にする際に「$Rxxxxx.ext」のような英数字のファイル名が表示される不具合が発生しています。
この問題は、KB5094126やKB5094127など、2026年6月9日以降に公開されたWindows更新プログラムの適用後に報告されており、Microsoftも既知の問題として案内しています。
ただし、現時点では主に確認ダイアログ上の表示不具合とされており、ごみ箱内では元のファイル名が表示され、復元時も元のファイル名で戻るとされています。
そのため、過度に心配する必要はありませんが、削除する前にごみ箱内で対象ファイルを確認してから操作すると安心です。
今回のポイントをまとめます。
- KB5094126・KB5094127適用後にごみ箱関連の表示不具合が報告されている
- ごみ箱を空にする確認画面で英数字の内部ファイル名が表示される場合がある
- ごみ箱内では元のファイル名が表示される
- 復元しても元のファイル名で戻る
- データ消失やウイルス感染を示すものではない
- 基本的には修正アップデートを待つのが安全
- 企業環境ではMicrosoft Support for businessへの相談が推奨される
表示上は不安になる不具合ですが、削除対象を確認してから操作すれば大きな問題にはなりにくい内容です。
今後、Microsoftから修正アップデートや追加情報が公開される可能性があるため、Windows Updateと公式情報を定期的に確認しておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!


