Wordで資料やレポートを作成していると、重要な部分を目立たせたい、注意事項をわかりやすく見せたい、文書全体をきれいに整えたいと感じることがあります。
そんなときに便利なのが、文章を枠で囲む「囲み枠」です。
Wordでは、文字や段落だけを囲む方法のほか、ページ全体を枠で囲む方法、テキストボックスを使って自由に配置する方法、表を使って整った枠を作る方法など、複数のやり方があります。
この記事では、Wordで文章を枠で囲む方法を初心者にもわかりやすく解説します。
▼この記事でわかること
- Wordで文章を枠で囲む基本手順
- 文字だけ・段落全体を囲む違い
- ページ全体を枠で囲む方法
- テキストボックスや表を使う方法
- 囲み枠がうまく表示されない時の対処法
Wordで文章を枠で囲む方法は4種類ある
Wordで文章を枠で囲む方法は、主に次の4種類です。
| 方法 | 向いている用途 |
|---|---|
| 線種とページ罫線と網掛けの設定 | 文章や段落をシンプルに囲みたい時 |
| ページ罫線 | ページ全体を枠で囲みたい時 |
| テキストボックス | 好きな位置に枠付き文章を配置したい時 |
| 表機能 | きれいに整った囲み枠を作りたい時 |
最も基本的で使いやすいのは、「線種とページ罫線と網掛けの設定」を使う方法です。
一方で、チラシや案内文のようにデザイン性を出したい場合は、ページ罫線やテキストボックス、表機能を使うと見た目を整えやすくなります。
最も簡単!Wordで文章を枠で囲む基本手順
Wordで文章を枠で囲む基本的な方法は、「線種とページ罫線と網掛けの設定」を使うやり方です。
レポートや資料の中で、重要な一文や注意書きを目立たせたい時に便利です。
囲みたい文章を選択する
まず、枠で囲みたい文章をマウスでドラッグして選択します。
1文字だけ、一文だけ、複数行の文章など、囲みたい範囲を自由に選べます。
段落全体を囲みたい場合は、文章の一部ではなく、段落全体を選択しておくときれいに囲めます。
「線種とページ罫線と網掛けの設定」を開く
文章を選択したら、Word上部のメニューから設定を開きます。
基本的な操作手順は次の通りです。
- 囲みたい文章を選択する
- 「ホーム」タブを開く
- 「段落」グループにある罫線アイコンの横の「▼」をクリックする
- 「線種とページ罫線と網掛けの設定」を選択する
この画面から、枠線の種類や太さ、色などを細かく設定できます。
囲み枠の種類と線の太さを選ぶ
「線種とページ罫線と網掛けの設定」画面を開いたら、「罫線」タブを選びます。
ここで、次の項目を設定できます。
- 種類
- 線のスタイル
- 色
- 線の太さ
- 設定対象
シンプルに文章を囲みたい場合は、「囲む」を選びます。
線の種類は、実線、点線、二重線などから選べます。
ビジネス文書では、細めの実線を選ぶと読みやすく、落ち着いた印象になります。
設定対象を「文字」か「段落」か選択する
Wordで文章を枠で囲む時に大切なのが、設定対象です。
設定対象には主に「文字」と「段落」があります。
| 設定対象 | 特徴 |
|---|---|
| 文字 | 選択した文字の周囲だけを囲む |
| 段落 | 段落全体を横幅いっぱいに囲む |
短い単語や一文だけを囲みたい場合は「文字」が向いています。
一方で、注意書きや補足説明など、まとまった文章を見やすく囲みたい場合は「段落」を選ぶのがおすすめです。
「OK」をクリックして枠を反映する
設定が終わったら、「OK」をクリックします。
選択した文章に枠線が表示されれば完了です。
うまく表示されない場合は、文章の選択範囲や設定対象が正しいか確認してみましょう。
ページ全体を囲む方法【表紙や案内文におすすめ】
文章の一部ではなく、ページ全体を枠で囲みたい場合は「ページ罫線」を使います。
表紙、案内状、掲示物、チラシ風の文書などを作る時に便利です。
ページ罫線を設定する手順
ページ全体を枠で囲む手順は次の通りです。
- Word上部の「デザイン」タブを開く
- 「ページ罫線」をクリックする
- 「線種とページ罫線と網掛けの設定」画面を開く
- 「ページ罫線」タブを選択する
- 種類から「囲む」を選ぶ
- 線のスタイルや色、太さを設定する
- 「OK」をクリックする
これで、ページ全体に枠線が表示されます。
ページ全体に枠を付けると、文書全体が引き締まり、完成度の高い印象になります。
デザイン性の高い罫線を利用する方法
ページ罫線では、通常の直線だけでなく、装飾性のある罫線を使える場合があります。
たとえば、案内状やイベントのお知らせでは、少しデザイン性のある枠を使うと華やかな印象になります。
ただし、ビジネス文書では装飾を使いすぎると読みにくくなるため、シンプルな線を選ぶのがおすすめです。
特定のページだけに枠を付ける方法
文書全体ではなく、特定のページだけに枠を付けたい場合は、ページ罫線の「設定対象」を確認します。
設定対象には、次のような選択肢があります。
- 文書全体
- このセクション
- このセクションの最初のページのみ
- このセクションのすべて
特定のページだけに枠を付けたい場合は、セクション区切りを使ってページを分ける必要があります。
表紙だけに枠を付けたい場合は、「このセクションの最初のページのみ」を選ぶと便利です。
ページ罫線が表示されない場合の対処法
ページ罫線を設定したのに表示されない場合は、次の点を確認してみてください。
- 表示倍率が小さすぎないか
- 印刷レイアウト表示になっているか
- 余白設定が極端に狭くなっていないか
- 設定対象が正しいか
特に、Webレイアウト表示になっていると、ページ罫線が確認しづらい場合があります。
「表示」タブから「印刷レイアウト」に切り替えて確認してみましょう。
テキストボックスで自由に囲む方法
文章を好きな場所に配置したい場合は、テキストボックスを使う方法がおすすめです。
テキストボックスは、枠付きの文章を自由に移動できるため、チラシ、案内文、手順書、資料作成などで便利です。
テキストボックスを挿入する
テキストボックスを挿入する手順は次の通りです。
- 「挿入」タブを開く
- 「テキストボックス」をクリックする
- 好きなデザインを選ぶ
- 文書内にテキストボックスを挿入する
挿入したテキストボックスの中に文章を入力すれば、枠で囲まれた文章を作成できます。
文字を入力する
テキストボックスを挿入したら、中に文字を入力します。
通常の文章と同じように、文字サイズ、フォント、太字、文字色などを変更できます。
注意事項や補足説明を入れる場合は、本文より少し小さめの文字にすると、全体のバランスが取りやすくなります。
自由な配置とサイズ変更を行う
テキストボックスのメリットは、自由に配置できることです。
マウスでドラッグすれば、ページ内の好きな場所に移動できます。
また、四隅のハンドルをドラッグすれば、サイズも自由に変更できます。
本文の横に補足説明を置きたい場合や、ページの中央に目立つ案内を入れたい場合に便利です。
枠線や背景色をカスタマイズする
テキストボックスは、枠線の色や背景色も変更できます。
- テキストボックスをクリックする
- 「図形の書式」タブを開く
- 「図形の枠線」から線の色や太さを選ぶ
- 「図形の塗りつぶし」から背景色を選ぶ
背景色を薄い色にすると、注意書きやポイントが読みやすくなります。
ただし、濃い背景色を使う場合は、文字色とのコントラストに注意しましょう。
表機能を使ってきれいな囲み枠を作る方法
Wordでは、表を使って文章を枠で囲むこともできます。
特に、余白を整えたきれいな囲み枠を作りたい場合に便利です。
1マスの表を挿入する
表を使って囲み枠を作る場合は、1行1列の表を挿入します。
手順は次の通りです。
- 「挿入」タブを開く
- 「表」をクリックする
- 1行1列の表を選ぶ
- 表の中に文章を入力する
これだけで、1マスの表が文章の囲み枠として使えます。
表のデザインを変更する
表を選択すると、「テーブルデザイン」や「レイアウト」タブが表示されます。
ここから、罫線の種類や太さ、色を変更できます。
たとえば、次のようなデザインにできます。
- シンプルな実線
- 二重線
- 点線
- 背景色付きの枠
- 太線の囲み枠
資料の雰囲気に合わせて調整すると、見やすい囲み枠になります。
背景色や二重線を設定する
表機能を使うと、背景色や二重線も簡単に設定できます。
重要なポイントを強調したい場合は、薄いグレーや薄い黄色などの背景色を使うと読みやすくなります。
ただし、背景色が濃すぎると文字が読みにくくなるため、淡い色を選ぶのがおすすめです。
セル内余白を調整する
表を使った囲み枠では、セル内の余白を調整すると見た目がきれいになります。
文字と枠線が近すぎると窮屈な印象になるため、適度な余白を入れることが大切です。
セル内余白を調整することで、読みやすく余裕のある囲み枠になります。
見やすい囲み枠を作るコツ
囲み枠は便利ですが、使いすぎると文書全体がごちゃごちゃして見えることがあります。
読みやすい文書にするためには、使い方のバランスが大切です。
重要な部分だけを囲む
囲み枠は、特に読んでほしい部分に使うのがおすすめです。
たとえば、次のような部分に向いています。
- 注意事項
- 重要なポイント
- 補足説明
- 手順のまとめ
- 問い合わせ先
何でも囲んでしまうと、どこが重要なのかわかりにくくなります。
本当に目立たせたい部分だけに使いましょう。
色は2〜3色以内にする
枠線や背景色を使う場合は、色数を増やしすぎないことが大切です。
色が多すぎると、文書全体の統一感がなくなります。
基本的には、黒、グレー、薄い青、薄い黄色など、落ち着いた色を使うと見やすくなります。
背景色を使いすぎない
背景色付きの囲み枠は目立ちますが、使いすぎると読みにくくなる場合があります。
特に、濃い色の背景は文字が見えにくくなることがあります。
背景色を使う場合は、淡い色を選び、文字が読みやすいか確認しましょう。
資料全体のデザインを統一する
同じ文書内で、枠線の太さや色がバラバラだと、見た目が落ち着かなくなります。
注意書きは細い実線、重要ポイントは少し太めの線など、ルールを決めておくと統一感が出ます。
文書全体のデザインをそろえることで、読みやすくきれいな資料になります。
Wordで文章を枠で囲めない時の対処法
Wordで文章を枠で囲もうとしても、うまく設定できない場合があります。
その場合は、次のポイントを確認してみましょう。
文字が選択できているか確認する
まず、囲みたい文章が正しく選択されているか確認しましょう。
文章を選択せずに罫線を設定すると、意図しない場所に枠が付いたり、何も変化しなかったりする場合があります。
文字だけを囲みたいのか、段落全体を囲みたいのかも確認しておきましょう。
設定対象が正しいか確認する
枠線の設定では、「文字」と「段落」の選択が重要です。
文字だけを囲みたいのに「段落」になっていると、横幅いっぱいに枠が表示されることがあります。
反対に、段落全体を囲みたいのに「文字」になっていると、選択した文字の周囲だけしか囲まれません。
表示がおかしいと感じたら、設定対象を確認してみましょう。
編集モードになっているか確認する
保護された文書や閲覧専用の文書では、編集が制限されている場合があります。
この場合、枠線や罫線の設定ができないことがあります。
ファイルが編集可能な状態になっているか確認しましょう。
Wordを再起動する
Wordの一時的な不具合で、メニューが正しく反応しないこともあります。
設定が反映されない場合は、一度文書を保存してからWordを再起動してみましょう。
再起動するだけで解消することもあります。
Officeを最新状態に更新する
Wordの動作が不安定な場合は、Officeを最新状態に更新するのも有効です。
古いバージョンのままだと、表示や操作に不具合が出ることがあります。
Microsoft 365やOfficeを利用している場合は、更新プログラムが適用されているか確認しておきましょう。
よくある質問
Wordで文字だけを枠で囲むことはできますか?
できます。
囲みたい文字を選択し、「線種とページ罫線と網掛けの設定」で設定対象を「文字」にすると、選択した文字だけを枠で囲めます。
段落全体を枠で囲むことはできますか?
できます。
文章を選択したうえで、設定対象を「段落」にすると、段落全体を囲むことができます。
注意書きや補足説明を目立たせたい時に便利です。
枠線の色は変更できますか?
変更できます。
「線種とページ罫線と網掛けの設定」画面で、線の色や太さを選べます。
テキストボックスや表を使う場合も、枠線の色を自由に変更できます。
角丸の囲み枠は作れますか?
通常の罫線機能では角丸の枠は作りにくいですが、テキストボックスや図形を使うと角丸の囲み枠を作れます。
「挿入」から角丸四角形の図形を選び、その中に文字を入力すると、角丸の囲み枠として使えます。
囲み枠を削除する方法は?
囲み枠を削除したい場合は、枠が付いている文章を選択し、罫線の設定から「なし」を選びます。
テキストボックスや表の場合は、枠線を「線なし」に設定するか、オブジェクト自体を削除します。
ページ全体の枠を消すにはどうすればいいですか?
「デザイン」タブから「ページ罫線」を開き、設定を「なし」に変更します。
その後、「OK」をクリックすると、ページ全体の枠線を削除できます。
Word Onlineでも文章を枠で囲めますか?
Word Onlineでも一部の罫線機能は利用できますが、デスクトップ版Wordに比べると使える機能が限られる場合があります。
細かいデザイン調整をしたい場合は、デスクトップ版Wordを使うのがおすすめです。
まとめ
Wordで文章を枠で囲む方法は、主に4種類あります。
- 文章や段落を囲むなら「線種とページ罫線と網掛けの設定」
- ページ全体を囲むなら「ページ罫線」
- 自由な位置に配置するなら「テキストボックス」
- きれいに整えたいなら「表機能」
最も手軽なのは、文章を選択して罫線設定から囲み枠を付ける方法です。
一方で、表紙や案内文を華やかにしたい場合はページ罫線、自由なレイアウトにしたい場合はテキストボックス、余白を整えたい場合は表機能が便利です。
囲み枠を上手に使うことで、Word文書の読みやすさは大きく向上します。
重要なポイントや注意書きだけを適度に囲み、見やすく伝わりやすい文書を作成してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!

