Appleが2026年秋に正式リリース予定の「iOS 27」に、1つの電話番号を2台のiPhoneで切り替えて利用できる新機能「iPhone Handoff」が搭載されることが明らかになりました。
「iPhone Handoff」は、普段使用する「メインiPhone」に加えて、もう1台を「コンパニオンiPhone」として登録し、同じ電話番号を2台のiPhone間で切り替えて利用できる機能です。
これまでiPhoneで電話番号を別の端末へ移す場合、「eSIMクイック転送」などを利用すると、基本的には転送先のiPhoneへ回線が移り、元の端末ではそのSIMが無効になっていました。
しかし、「iPhone Handoff」ではメインiPhoneのeSIMを残したまま、2台目のiPhoneに専用の「Companion eSIM」を追加する仕組みとなっています。
ただし、注意しておきたいのが、2台のiPhoneで同じ電話番号を完全に同時利用する機能ではないという点です。
現時点で確認されている情報では、同じ電話番号が2台のiPhone間を切り替わる仕組みとなっています。
また、利用するには通信キャリア側の対応も必要になるとみられており、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、日本の通信キャリアで利用できるかについては今後の発表を待つ必要があります。
AppleはiOS 27について「今年の秋に公開予定」と案内しています。
正式リリースが近づくにつれて、「iPhone Handoff」の詳細も明らかになってくる可能性があります。
▼この記事でわかること
- iOS 27の新機能「iPhone Handoff」とは何か
- 1つの電話番号を2台のiPhoneで使う仕組み
- メインiPhoneとコンパニオンiPhoneの違い
- Companion eSIMとは何か
- iPhone Handoffの設定方法
- 従来のeSIMクイック転送との違い
- 2台のiPhoneで同時に着信できるのか
- 日本の通信キャリアでも利用できるのか
- iPhone Handoffの便利な活用方法
▼この記事の結論
「iPhone Handoff」は、1つの電話番号をメインiPhoneとコンパニオンiPhoneの2台で切り替えて利用できるiOS 27の新機能です。
メインiPhoneには現在使用しているeSIMが残り、2台目には専用の「Companion eSIM」が追加されます。
これにより、機種変更のたびにeSIMを完全に移行するのではなく、2台のiPhoneを用途に応じて使い分けられるようになる可能性があります。
一方で、2台同時利用ではなく「切り替え」が基本となる点や、通信キャリア側の対応が必要になるとみられる点には注意が必要です。
日本の通信キャリアの対応状況についても、現時点では明らかになっていません。
iOS 27に新機能「iPhone Handoff」が搭載へ
iOS 27には、これまでのiPhoneの使い方を大きく変える可能性のある「iPhone Handoff」が追加されます。
この機能自体はWWDC 2026の基調講演で表示されたiOS 27の新機能一覧にも含まれていましたが、Appleから詳しい仕組みについての説明はありませんでした。
その後、Xcode 27のDevice Hub上で2台のシミュレーターを使用した設定画面・動作のデモが共有され、「iPhone Handoff」がどのように動作するのかが具体的に分かってきました。
1つの電話番号を2台のiPhoneで使える
「iPhone Handoff」の最大の特徴は、1つの電話番号を2台のiPhoneで使い分けられることです。
たとえば、
- iPhone A:普段使っているメインiPhone
- iPhone B:サブとして使うコンパニオンiPhone
という2台を登録します。
そして、同じ電話番号を必要に応じてiPhone AとiPhone Bの間で切り替えて利用します。
ただし、ここで注意したいのが「1つの番号を2台で使える」という表現です。
「電話がかかってきたら2台とも同時に鳴るのでは?」と思うかもしれませんが、現在確認されている仕組みでは、電話番号そのものが2台のiPhone間を切り替わる形です。
つまり、「1つの電話番号を2台で同時利用する」というより、
「1つの電話番号を2台のiPhoneで切り替えて使う」
と考えると分かりやすいでしょう。

WWDC 2026ですでに予告されていた
「iPhone Handoff」という名称自体は、WWDC 2026の基調講演で表示されたiOS 27の新機能一覧に登場していました。
しかし当時は機能名が紹介された程度で、Appleから具体的な説明は行われていませんでした。
そのため、「従来のHandoffと何が違うのか」「iPhone同士で何を引き継ぐ機能なのか」と疑問に思っていた方も多いのではないでしょうか。
今回、設定画面などが明らかになったことで、電話番号をiPhoneからiPhoneへHandoffするための機能であることが分かってきました。
「iPhone Handoff」はどんな仕組み?
「iPhone Handoff」では、2台のiPhoneにまったく同じeSIMをコピーして利用するわけではありません。
ポイントとなるのが、メインiPhoneとコンパニオンiPhone、そして「Companion eSIM」です。
メインiPhone+コンパニオンiPhoneで構成
iPhone Handoffを利用する際は、2台のiPhoneにそれぞれ役割を設定します。
普段使用するiPhoneが、
「Main(メイン)」
もう1台が、
「Companion(コンパニオン)」
となります。
イメージすると、
メインiPhone
↓
現在利用しているメインeSIM
コンパニオンiPhone
↓
Companion eSIM
という構成です。
現在利用しているメインeSIMそのものを毎回2台のiPhone間で移動させるわけではありません。
2台目には「Companion eSIM」を追加
「iPhone Handoff」では、メインiPhoneに現在使用しているeSIMが残ります。
そして、2台目となるコンパニオンiPhoneには、「Companion eSIM」が追加されます。
この仕組みによって、同じ電話番号を2台のiPhone間で切り替えられるようになります。
つまり、
メインeSIMを移動
↓
元のiPhoneが使えなくなる
という従来型の考え方ではなく、
メインeSIM+Companion eSIM
↓
電話番号を2台のiPhone間で切り替える
という新しい仕組みです。

電話番号は2台のiPhone間で切り替わる
確認されているiOS 27の内部テキストでは、「電話番号はロック解除したiPhoneへ切り替わる」ことを示す説明も確認されています。
そのため、イメージとしては、
iPhone Aを使用
↓
電話番号:iPhone A
iPhone Bへ切り替え
↓
電話番号:iPhone B
という形になります。
2台に電話番号を複製して完全に独立して利用するのではなく、どちらのiPhoneがその電話番号を使用しているかを切り替える仕組みと考えた方がよいでしょう。
モバイル通信設定はメインiPhoneで管理
モバイル通信に関する設定は、基本的にメインiPhone側で管理されます。
コンパニオンiPhoneはメインiPhoneに紐付く形になるため、回線契約やサービスの管理を完全に2台で独立して行う仕組みではありません。
この点も、「同じ電話番号を2回線契約する」というサービスとは大きく異なるポイントです。
位置情報共有は使用中のiPhoneが基準
もうひとつ興味深いのが位置情報です。
現在確認されている仕様では、位置情報共有については、その時点で電話番号を利用しているiPhoneが基準になるとされています。
たとえば、電話番号がメインiPhoneからコンパニオンiPhoneへ切り替われば、位置情報共有についても使用中のiPhone側が基準になる仕組みです。
「iPhone Handoff」の設定方法
「iPhone Handoff」は、iOS 27の「モバイル通信」設定から利用する仕組みが確認されています。
ただし、以下はXcode 27のシミュレーターなどから判明している現時点での情報です。
正式版ではメニュー名や設定方法、日本語表記などが変更される可能性があります。
「設定」→「モバイル通信」から設定
現在確認されている設定画面では、
「設定」
↓
「モバイル通信」
↓
「iPhone Handoff」
という流れで設定できる仕組みとなっています。
セットアップを行うと、普段利用するメインiPhoneと、もう1台のコンパニオンiPhoneを設定します。
メインとコンパニオンのiPhoneを選択
基本的な構成は、
メインiPhone
- 普段最もよく使用する端末
- メインeSIMを保持
- モバイル通信サービスを管理
コンパニオンiPhone
- 2台目として使用する端末
- Companion eSIMを利用
- メインiPhoneと同じ電話番号を切り替えて利用
となります。
なお、確認されている内部テキストからは、同じApple Accountでサインインした別のiPhoneとの連携を前提とする仕組みも示されています。
実際の利用条件については、iOS 27正式リリース後のAppleや各通信キャリアからの案内を確認することをおすすめします。

従来の「eSIMクイック転送」と何が違う?
ここで気になるのが、Appleがすでに提供している「eSIMクイック転送」との違いです。
eSIMクイック転送は、現在使用している電話番号を古いiPhoneから新しいiPhoneへ簡単に移行するための機能です。
Appleのサポート情報では、新しいiPhoneでモバイル通信プランが有効になると、以前使用していたSIMは無効になると説明されています。
つまり、基本的には「機種変更」のための機能です。
一方、iPhone Handoffは、2台のiPhoneを継続的に使い分けることを想定した仕組みです。
| 比較項目 | eSIMクイック転送 | iPhone Handoff |
|---|---|---|
| 主な用途 | 機種変更 | 2台のiPhoneの使い分け |
| 電話番号 | 新しいiPhoneへ転送 | 2台の間で切り替え |
| 元のiPhone | 転送後のSIMは無効 | コンパニオンとして利用可能 |
| eSIM | 移行 | メイン+Companion eSIM |
| 2台の継続利用 | 基本的に想定されない | 想定されている |
| キャリア対応 | 必要 | 必要になるとみられる |
機種変更したいだけなら「eSIMクイック転送」。
一方、
「2台のiPhoneを状況に応じて使い分けたい」
というユーザー向けなのが「iPhone Handoff」と考えると違いが分かりやすいでしょう。

「iPhone Handoff」はどんな場面で便利?
iPhone Handoffは、特に複数のiPhoneを所有しているユーザーにとって便利な機能になりそうです。
機種変更時に新旧iPhoneを併用
新しいiPhoneを購入した直後、
「しばらく旧iPhoneも使いたい」
というケースは少なくありません。
iPhone Handoffが利用できれば、電話番号を完全に新端末へ移行してしまうのではなく、新旧2台を使い分けられる可能性があります。
メイン機とサブ機を使い分け
たとえば、
- 大画面iPhoneを自宅用
- 小型・軽量なiPhoneを外出用
といった使い方も考えられます。
外出する時だけコンパニオンiPhoneへ電話番号を切り替えられれば、用途によって端末を使い分けやすくなります。
仕事用・外出用など用途別にiPhoneを変更
普段は高性能なメインiPhoneを使用しながら、
- スポーツ
- アウトドア
- 旅行
- イベント
- 長時間の外出
などでは別のiPhoneを利用するといった使い方も考えられます。
1つの電話番号を維持したまま端末を選べることが、iPhone Handoff最大のメリットになりそうです。
iPhoneを修理に出す場合の予備端末にも
メインiPhoneの故障や修理時にも役立つ可能性があります。
これまでは予備のiPhoneへSIMやeSIMを移行する必要がありました。
iPhone HandoffでコンパニオンiPhoneを登録しておけば、こうした場面で端末を切り替えやすくなることも期待できます。
ただし、故障などでメイン端末を操作できない場合の具体的な切り替え方法については、正式な仕様を待つ必要があります。
日本でも「iPhone Handoff」は使える?
日本のiPhoneユーザーにとって最も気になるのが、
「ドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルでも使えるの?」
という点でしょう。
結論からいうと、現時点では日本の通信キャリアで利用できるかは明らかになっていません。
利用には通信キャリアの対応が必要
iPhone Handoffでは、メインiPhoneのeSIMとは別に、コンパニオンiPhoneへ「Companion eSIM」を追加します。
そのため、iPhone側だけで完結する機能ではなく、通信キャリア側でも対応が必要になるとみられています。
つまり、
「iOS 27へアップデートすれば誰でもすぐ使える」
とは限りません。
契約している通信キャリアがiPhone Handoffに対応していることが、重要な利用条件になる可能性があります。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対応は?
2026年9月3日時点では、日本の主要通信キャリアについて、iPhone Handoffへの正式な対応状況は明らかになっていません。
| 通信キャリア | iPhone Handoff対応状況 |
|---|---|
| ドコモ | 現時点では不明 |
| au | 現時点では不明 |
| ソフトバンク | 現時点では不明 |
| 楽天モバイル | 現時点では不明 |
※2026年9月3日時点で確認できる情報をもとにしています。
今後、各通信キャリアから対応状況が発表される可能性があります。

海外では、米国のT-MobileやドイツのDeutsche Telekomが対応キャリアの候補として報じられています。
日本で利用できるようになるかについては、iOS 27正式リリース前後のAppleおよび各通信キャリアからの発表に注目です。
「iPhone Handoff」で気になるポイント
便利そうなiPhone Handoffですが、現時点ではまだ明らかになっていない部分もあります。
2台同時に電話を受けられる?
現時点で確認されている仕組みを見る限り、2台のiPhoneで同じ電話番号を完全に同時利用する機能とは異なります。
電話番号を2台のiPhone間で切り替えて利用する仕組みです。
そのため、
「着信したら2台が同時に鳴る」
「2台から同時に同じ番号で通話する」
といった利用方法が可能になるとは限りません。
このあたりは正式版の仕様を確認する必要があります。
SMS・MMSは両方のiPhoneで受信できる?
SMSやMMSが2台のiPhoneでどのように扱われるかについても、詳細な正式仕様は明らかになっていません。
電話番号を使用している側のiPhoneで受信するのか、Appleのメッセージ連携などと組み合わせて表示されるのか、今後の情報が待たれます。
モバイルデータ通信は2台同時に使える?
iPhone Handoffは電話番号を「切り替える」仕組みとして確認されているため、1つの回線契約で2台が同時に独立したモバイルデータ通信を行えるとは限りません。
この点も通信キャリア側のサービス内容が関係してくる可能性があります。
追加料金はかかる?
気になるのが利用料金です。
Companion eSIMを追加する仕組みとなることから、通信キャリアによってはiPhone Handoffの利用に追加料金が設定される可能性も考えられます。
ただし、現時点で日本国内の料金体系は発表されていません。
「無料で利用できる」「追加料金が必要」と断定するのはまだ早い段階です。
従来の「Handoff」と「iPhone Handoff」は別物
Apple製品を長く使っている方なら、
「Handoffって前からあるのでは?」
と思ったかもしれません。
確かにAppleには以前から「Handoff」と呼ばれる連係機能があります。
従来のHandoffは、あるApple製デバイスで始めた作業を別のデバイスへ引き継ぐ機能です。
たとえば、
iPhoneでWebページを見る
↓
Macで続きを見る
Macでメールを書き始める
↓
iPhoneで続きを入力する
といった使い方ができます。
一方、今回の「iPhone Handoff」は、
iPhone A
↓
電話番号を切り替え
↓
iPhone B
というように、同じ電話番号を2台のiPhone間で切り替える新しい仕組みです。
名称は似ていますが、従来のHandoffとは用途が大きく異なります。
iPhone Handoffに関するよくある質問
Q1:iPhone Handoffとは何ですか?
iOS 27に搭載される新機能で、1つの電話番号をメインiPhoneとコンパニオンiPhoneの2台で切り替えて利用できる仕組みです。
Q2:本当に1つの電話番号を2台のiPhoneで使えますか?
はい。現在確認されている仕様では、メインiPhoneにメインeSIMを残し、もう1台にCompanion eSIMを追加することで、同じ電話番号を2台のiPhone間で切り替えて利用できます。
Q3:2台のiPhoneで同時に電話できますか?
現時点では、2台で電話番号を完全に同時利用する機能ではなく、電話番号を2台の間で切り替える仕組みとして確認されています。
2台同時の通話や着信など、詳細な動作については正式仕様を確認する必要があります。
Q4:現在使っている電話番号をそのまま使えますか?
現在確認されている仕組みでは、メインiPhoneのeSIMをそのまま残し、コンパニオンiPhoneにCompanion eSIMを追加します。
そのため、新しい電話番号を取得するのではなく、現在使用している電話番号を2台のiPhoneで切り替えて利用することを想定した機能です。
Q5:ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルでも使えますか?
2026年9月3日時点では、日本の主要通信キャリアがiPhone Handoffに対応するかは明らかになっていません。
利用には通信キャリア側の対応が必要になるとみられるため、今後の発表を確認する必要があります。
Q6:iPhone Handoffは無料ですか?
現時点では日本国内での料金体系は発表されていません。
通信キャリアによっては追加料金や専用オプションなどが設定される可能性もあります。
Q7:iPhone Handoffはいつから使えますか?
AppleはiOS 27について「今年の秋に公開予定」と案内しています。
iOS 27は2026年9月中の正式リリースが見込まれていますが、iPhone Handoffが実際に利用できる時期は、各通信キャリアの対応状況によって異なる可能性があります。
まとめ|iOS 27でiPhoneの「2台持ち」が便利になりそう
iOS 27に搭載される「iPhone Handoff」は、複数のiPhoneを所有しているユーザーにとって非常に興味深い新機能です。
これまで電話番号を別のiPhoneへ移行する場合、SIMカードを差し替えたり、eSIMを転送したりする必要がありました。
「iPhone Handoff」では、メインiPhoneのeSIMを残したまま2台目に「Companion eSIM」を追加し、同じ電話番号を2台のiPhone間で切り替えて利用できるようになります。
ポイントをまとめると、
- iOS 27に「iPhone Handoff」が搭載
- 1つの電話番号を2台のiPhoneで使い分けられる
- メインiPhone+コンパニオンiPhoneで構成
- 2台目には「Companion eSIM」を追加
- 電話番号は2台のiPhone間で切り替えて利用
- 従来のeSIMクイック転送とは目的が異なる
- モバイル通信設定はメインiPhoneで管理
- 利用には通信キャリア側の対応が必要になるとみられる
- 日本の主要キャリアの対応状況は現時点では不明
- 追加料金なども現時点では未発表
となります。
特に重要なのは、「1つの電話番号を2台で使える=2台で完全に同時利用できる」という意味ではないことです。
現時点では、電話番号をメインiPhoneとコンパニオンiPhoneの間で切り替えて利用する仕組みとなっています。
普段は大画面のメインiPhoneを使い、外出時には小型・軽量なiPhoneへ切り替えるなど、iPhoneの「2台持ち」がこれまで以上に便利になる可能性があります。
一方、日本で実際に利用できるかどうかは通信キャリアの対応が大きなポイントです。
iOS 27の正式リリースが近づけば、Appleやドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなどから新たな情報が発表される可能性があります。
今後の国内対応にも注目したいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!

