Windowsのパスワードを忘れてサインインできない、さらにブルースクリーンが出たり、正常に起動しなかったりすると、「データは消えるの?」「初期化するしかないの?」と不安になりますよね。
ただし、Windowsにサインインできない場合でも、すぐに初期化を選ぶ必要はありません。
Microsoftアカウントのパスワードリセット、PINの再設定、スタートアップ修復、セーフモード、システムの復元など、順番に確認できる対処法があります。
この記事では、Windowsのパスワードを忘れた時の基本確認から、サインインできない場合の回復環境の起動方法、個人ファイルを保持した初期化、ブルースクリーンなどの起動トラブル対策まで、初心者にもわかりやすく解説します。
▼この記事でわかること
- Windowsのパスワードを忘れた時に最初に確認すること
- Microsoftアカウントとローカルアカウントの違い
- PINを忘れた場合とパスワードを忘れた場合の違い
- サインイン不可とブルースクリーンが同時に起きる原因
- Windows回復環境を起動する方法
- スタートアップ修復・セーフモード・初期化の使い分け
- 個人用ファイルを保持する初期化と完全削除の違い
- 復旧後にやるべき再設定と予防策
Windowsのパスワードを忘れてサインインできない時はどうする?
Windowsのサインイン画面でパスワードを思い出せない場合、まずは落ち着いて「どの種類のアカウントでサインインしているか」を確認しましょう。
Windowsでは、大きく分けて次のようなサインイン方法があります。
- Microsoftアカウントのパスワード
- ローカルアカウントのパスワード
- PIN
- 顔認証や指紋認証などのWindows Hello
同じ「サインインできない」という状態でも、原因によって対処法が変わります。
まず確認したいのはMicrosoftアカウントかローカルアカウントか
Windowsにサインインする時、メールアドレスが表示されている場合は、Microsoftアカウントでサインインしている可能性が高いです。
Microsoftアカウントの場合は、別のスマホやパソコンからMicrosoftアカウントのパスワードリセットを行える場合があります。
一方、ローカルアカウントの場合は、そのパソコン内だけで使うアカウントです。
ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合、事前に設定していたセキュリティの質問でリセットできることもありますが、状況によっては回復環境からの修復や初期化が必要になる場合もあります。
PINを忘れた場合とパスワードを忘れた場合は対処が違う
Windowsでは、パスワードではなくPINでサインインしている人も多いです。
PINを忘れた場合は、サインイン画面に「PINを忘れた場合」などの表示が出ることがあります。
この場合、Microsoftアカウントで本人確認を行い、PINを再設定できる可能性があります。
一方で、パスワードそのものを忘れている場合は、Microsoftアカウントのパスワードリセットや、ローカルアカウントの復旧手順を確認する必要があります。
何度も入力してロックされた場合は時間を置く
パスワードやPINを何度も間違えると、一時的にサインインが制限される場合があります。
その場合は、すぐに何度も入力し続けるのではなく、しばらく時間を置いてから再度試しましょう。
また、キーボード入力のミスが原因であることもあります。
特に次の点は確認しておきましょう。
- CapsLockがオンになっていないか
- NumLockがオフになっていないか
- 日本語入力になっていないか
- 外付けキーボードが正しく認識されているか
- キーボード配列が変わっていないか
パスワードが正しいはずなのに通らない場合、入力環境が原因になっていることもあります。
サインイン不可とブルースクリーンが同時に起きる主な原因
パスワードを忘れただけでなく、ブルースクリーンが出る、再起動を繰り返す、起動途中で止まるなどの症状がある場合は、単なるサインイン問題ではなく、Windowsの起動トラブルが関係している可能性があります。
この場合は、パスワードの再設定だけでは解決しないこともあります。
Windows Update後の起動トラブル
Windows Updateの直後に、サインインできない、ブルースクリーンが出る、再起動を繰り返すといった症状が出ることがあります。
更新プログラムの適用中に何らかの問題が起きたり、既存のドライバーやアプリと相性が悪かったりすると、起動が不安定になる場合があります。
このような時は、まずスタートアップ修復やセーフモード起動を試すのがおすすめです。
いきなり初期化するよりも、修復機能で改善できる可能性があります。
ドライバーや周辺機器の不具合
プリンター、外付けHDD、USBメモリ、外部モニター、USBハブなどの周辺機器が原因で、Windowsの起動に影響することもあります。
特に、直前に新しい機器を接続した場合や、ドライバーを更新した場合は注意が必要です。
起動しない場合は、最低限の構成にしてから再起動してみましょう。
外しておきたいものは次の通りです。
- USBメモリ
- 外付けHDD・SSD
- プリンター
- USBハブ
- 外部ディスプレイ
- SDカード
- 不要な周辺機器
マウス、キーボード、電源ケーブル以外を外して起動できるか確認すると、原因を切り分けやすくなります。
ストレージやシステムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損している場合や、SSD・HDDに不具合がある場合も、サインイン画面まで進まない、ブルースクリーンが出る、起動途中で止まるといった症状が起きます。
この場合、スタートアップ修復やシステムの復元で改善することがあります。
ただし、ストレージ自体が故障している場合は、初期化しても改善しないことがあります。
異音がする、極端に動作が遅い、何度もエラーが出る場合は、データ保護を優先しましょう。
パスワード忘れではなく起動トラブルが原因のケースもある
「パスワードを入力しても進まない」と感じる場合でも、実際にはWindows側の起動処理やユーザープロファイルに問題が起きているケースがあります。
たとえば、次のような症状です。
- パスワード入力後に画面が真っ暗になる
- サインイン後にデスクトップが表示されない
- 「サインインしています」のまま進まない
- 一時プロファイルでサインインされる
- ブルースクリーンになって再起動する
このような場合は、パスワードを何度も入力し直すより、セーフモードや回復環境からの修復を試した方がよいです。
まず試したい基本対処法
Windowsを初期化する前に、まずは簡単に確認できる対処法から試しましょう。
初期化は有効な手段ですが、アプリや設定が消える可能性があるため、最初の選択肢にするのはおすすめできません。
キーボード入力・NumLock・CapsLockを確認する
パスワードが正しいはずなのにサインインできない場合、入力ミスが原因になっていることがあります。
特に英数字を含むパスワードでは、CapsLockやNumLockの状態を確認しましょう。
確認したいポイントは次の通りです。
- 大文字と小文字が逆になっていないか
- テンキー入力が無効になっていないか
- 記号の入力位置が変わっていないか
- 日本語入力モードになっていないか
- 別のキーボードで入力しても同じか
ノートパソコンの場合、キーボードの一部キーが反応しないこともあります。
外付けキーボードを接続できる場合は、別のキーボードで試してみるのも有効です。
インターネット接続を確認する
Microsoftアカウントでサインインしている場合、インターネット接続が不安定だと、パスワードの確認やPINの再設定がうまくいかないことがあります。
サインイン画面の右下にあるネットワークアイコンから、Wi-Fiに接続されているか確認しましょう。
接続できない場合は、次の方法を試します。
- ルーターを再起動する
- 別のWi-Fiに接続する
- 有線LANが使える場合は接続する
- スマホのテザリングを一時的に使う
Microsoftアカウントのパスワードを変更した直後は、ネット接続がないと新しいパスワードが反映されない場合があります。
Microsoftアカウントのパスワードを別端末でリセットする
Microsoftアカウントでサインインしている場合は、スマホや別のパソコンからパスワードをリセットできる場合があります。
リセット後は、Windowsのサインイン画面で新しいパスワードを入力します。
ただし、PINでサインインしていた場合は、パスワード変更後にPINの再設定が必要になる場合があります。
また、本人確認用のメールアドレスや電話番号にアクセスできないと、手続きに時間がかかることがあります。
復旧後は、Microsoftアカウントの連絡先情報を最新の状態にしておくことが大切です。
周辺機器を外して再起動する
ブルースクリーンや起動トラブルがある場合は、周辺機器を外して再起動してみましょう。
特に、外付けストレージやUSB機器が原因で起動が不安定になることがあります。
一度、次のような最小構成にします。
- 電源ケーブル
- キーボード
- マウス
- 必要ならモニター
そのうえで再起動し、正常に起動するか確認します。
正常に起動できた場合は、外した機器を1つずつ接続し、どの機器が原因か確認するとよいでしょう。
Windows回復環境を起動する方法
通常の方法でサインインできない、またはWindowsが起動しない場合は、Windows回復環境を使います。
Windows回復環境では、スタートアップ修復、セーフモード、システムの復元、このPCをリセットなどのメニューを利用できます。
サインイン画面からShiftキーを押しながら再起動する
サインイン画面まで表示できる場合は、Shiftキーを使って回復環境を起動できます。
手順は次の通りです。
- サインイン画面を表示する
- 画面右下の電源アイコンをクリックする
- Shiftキーを押したまま「再起動」をクリックする
- 青い画面で「オプションの選択」が表示される
- 「トラブルシューティング」を選択する
この方法は、パスワードを入力できなくてもサインイン画面まで進める場合に使いやすい手順です。
起動できない場合は強制終了を繰り返して回復環境を表示する
サインイン画面まで進まない場合は、起動に失敗した状態が続くことで、自動修復画面が表示されることがあります。
一般的には、起動中に電源ボタンを長押しして強制終了し、再度起動する操作を複数回行うと、回復環境が表示される場合があります。
ただし、強制終了はパソコンに負担がかかる操作です。
実行する場合は、次の点に注意してください。
- Windows更新中は電源を切らない
- データ保存中の可能性がある場合は避ける
- 何度も繰り返しすぎない
- 不安な場合はメーカーサポートを確認する
自動修復画面が表示されたら、「詳細オプション」からトラブルシューティングに進みます。
回復環境が表示されない場合は回復ドライブやインストールメディアを使う
回復環境が表示されない場合は、USB回復ドライブやWindowsのインストールメディアが必要になることがあります。
事前に回復ドライブを作成していれば、USBメモリから起動して修復メニューを開けます。
回復ドライブがない場合は、別のパソコンでWindowsのインストールメディアを作成し、修復オプションを使う方法もあります。
ただし、操作を間違えるとデータ削除につながる可能性があります。
大切なデータがある場合は、無理に進めず、メーカーサポートや修理業者に相談するのも選択肢です。
トラブルシューティングメニューで選ぶべき項目
Windows回復環境に入ると、いくつかの修復メニューが表示されます。
どれを選べばよいかわからない場合は、データへの影響が少ないものから順番に試すのがおすすめです。
基本的な順番は次の通りです。
- スタートアップ修復
- セーフモード
- システムの復元
- 更新プログラムのアンインストール
- このPCをリセット
いきなり初期化ではなく、まずは修復系のメニューから試しましょう。
まずはスタートアップ修復を試す
スタートアップ修復は、Windowsが正常に起動しない原因を自動で診断・修復する機能です。
起動トラブルやブルースクリーンが出る場合、最初に試しやすい方法です。
手順の例は次の通りです。
- 「オプションの選択」画面を開く
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」を選択
- 「スタートアップ修復」を選択
- 対象のアカウントを選ぶ
- 画面の指示に従う
スタートアップ修復で改善すれば、初期化せずにWindowsを起動できる可能性があります。
セーフモードで起動できるか確認する
セーフモードは、必要最低限の機能だけでWindowsを起動するモードです。
通常起動では失敗する場合でも、セーフモードなら起動できることがあります。
セーフモードで起動できた場合は、最近インストールしたアプリやドライバー、更新プログラムが原因になっていないか確認しましょう。
セーフモードでできることの例は次の通りです。
- 不要なアプリをアンインストールする
- 最近追加したドライバーを削除する
- Windows Updateの状態を確認する
- 重要なデータをバックアップする
- 新しいユーザーアカウントを作成する
セーフモードで起動できる場合は、いきなり初期化せずに済む可能性があります。
システムの復元が使える場合は初期化前に検討する
システムの復元ポイントが作成されている場合は、Windowsの状態を過去の時点に戻せる可能性があります。
たとえば、更新プログラムやドライバーの変更後に不具合が起きた場合、復元ポイントを使うことで改善することがあります。
ただし、システムの復元は、個人ファイルを戻すためのバックアップ機能ではありません。
アプリやドライバー、設定が過去の状態に戻る場合があります。
大切なデータがある場合は、可能であれば事前にバックアップしてから実行しましょう。
改善しない場合は「このPCをリセット」を選ぶ
スタートアップ修復やセーフモード、システムの復元でも改善しない場合は、「このPCをリセット」を検討します。
このPCをリセットでは、Windowsを再インストールに近い状態へ戻すことができます。
選択肢には主に次の2つがあります。
- 個人用ファイルを保持する
- すべて削除する
データを残したい場合は、まず「個人用ファイルを保持する」を検討します。
ただし、アプリや設定は削除・初期化されることがあるため、完全に元通りになるわけではありません。
「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の違い
このPCをリセットで迷いやすいのが、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の違いです。
選び方を間違えると、大切なデータを失う可能性があります。
特に、写真、文書、仕事のファイル、家族のデータなどが入っている場合は、慎重に選びましょう。
| 項目 | 個人用ファイルを保持する | すべて削除する |
|---|---|---|
| 写真・文書などの個人ファイル | 残る可能性が高い | 削除される |
| インストールしたアプリ | 削除されることが多い | 削除される |
| Windowsの設定 | 初期化される | 初期化される |
| トラブル改善効果 | 中程度 | 高め |
| 所要時間 | 比較的短めの場合がある | 長くなる場合がある |
| おすすめのケース | データを残したい場合 | 売却・譲渡・重度の不具合 |
| 注意点 | アプリの再インストールが必要 | 事前バックアップが重要 |
個人用ファイルを保持する場合に残るもの・消えるもの
「個人用ファイルを保持する」を選ぶと、ユーザーフォルダー内の写真、文書、デスクトップ上のファイルなどは残る可能性があります。
ただし、インストールしたアプリや一部の設定は削除されることがあります。
残る可能性があるものは次の通りです。
- ドキュメント
- ピクチャ
- ビデオ
- ミュージック
- デスクトップ上の個人ファイル
一方で、消える可能性があるものは次の通りです。
- 後からインストールしたアプリ
- 一部のドライバー
- Windowsの設定
- アプリごとの設定
- ブラウザやメールソフトの一部設定
「個人用ファイルを保持する」と表示されていても、すべてのデータが完全に保証されるわけではありません。
大切なデータがある場合は、可能な限りバックアップしてから実行しましょう。
大切な写真や書類を残したい場合は、初期化前に外付けSSDやUSBメモリへバックアップしておくと安心です。
すべて削除する場合に消えるもの
「すべて削除する」を選ぶと、個人ファイル、アプリ、設定などが削除されます。
パソコンを売却・譲渡する前や、ウイルス感染が疑われる場合、重度の不具合で通常のリセットでは改善しない場合に検討する選択肢です。
ただし、個人データも消えるため、普段使いのパソコンで大切なファイルが残っている場合は注意が必要です。
特に次のようなデータがある場合は、事前確認が必要です。
- 写真
- 動画
- WordやExcelの書類
- 年賀状ソフトの住所録
- 会計ソフトのデータ
- メールデータ
- ブラウザのお気に入り
- ダウンロードフォルダー内のファイル
「もう使わないパソコンだから」と思っても、必要なデータが残っていることがあります。
完全削除を選ぶ前に、必要なデータがないか確認しましょう。
売却・譲渡前は完全削除を選ぶ
パソコンを売却・譲渡する場合は、「個人用ファイルを保持する」ではなく、「すべて削除する」を選ぶのが基本です。
個人用ファイルを保持したままだと、写真や書類、アカウント情報などが残る可能性があります。
売却・譲渡前は、次の点も確認しましょう。
- Microsoftアカウントからサインアウトする
- OneDriveの同期を解除する
- ブラウザのログイン情報を削除する
- 必要なデータをバックアップする
- 初期化後に個人情報が残っていないか確認する
個人情報を守るためにも、他人に渡すパソコンでは慎重に初期化を行いましょう。
大切なデータがある場合は安易に完全削除を選ばない
ブルースクリーンやサインイン不可で焦っている時ほど、「すべて削除する」を選んでしまいがちです。
しかし、大切なファイルがある場合は、安易に完全削除を選ばない方がよいです。
セーフモードで起動できる場合は、まず外付けストレージなどへデータを退避しましょう。
どうしても起動できない場合でも、専門業者やメーカーサポートでデータ救出できる可能性があります。
データが最優先の場合は、初期化より先にバックアップや相談を検討してください。
PCを初期状態に戻す手順と注意点
ここからは、Windows回復環境から「このPCをリセット」を実行する流れを解説します。
操作画面や表示名はWindowsのバージョンやメーカーによって多少異なる場合がありますが、基本的な流れは共通しています。
「トラブルシューティング」から「このPCをリセット」を選ぶ
Windows回復環境を開いたら、次のように進みます。
- 「オプションの選択」画面を表示する
- 「トラブルシューティング」を選択する
- 「このPCをリセット」を選択する
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選ぶ
- 必要に応じてアカウントを選択する
- 画面の指示に従って進める
大切なデータがある場合は、「個人用ファイルを保持する」を優先して検討しましょう。
ただし、アプリや設定は削除されることがあるため、必要なアプリの再インストール準備もしておくと安心です。
クラウドダウンロードとローカル再インストールの違い
このPCをリセットでは、Windowsの再インストール方法として「クラウドダウンロード」と「ローカル再インストール」が表示されることがあります。
| 項目 | クラウドダウンロード | ローカル再インストール |
|---|---|---|
| 仕組み | MicrosoftからWindowsをダウンロード | PC内のデータを使って再インストール |
| ネット接続 | 必要 | 基本的に不要な場合が多い |
| データ通信量 | 大きくなる | 少なめ |
| 向いているケース | システムファイル破損が疑われる時 | ネット環境が不安定な時 |
| 注意点 | 時間がかかる場合がある | PC内の回復データに問題があると失敗する場合がある |
システムファイルの破損が疑われる場合は、クラウドダウンロードの方が改善しやすいことがあります。
一方、インターネット環境が不安定な場合や通信量を抑えたい場合は、ローカル再インストールを検討するとよいでしょう。
BitLocker回復キーを求められる場合がある
Windows回復環境や初期化の途中で、BitLocker回復キーの入力を求められる場合があります。
BitLockerとは、ストレージを暗号化してデータを保護する機能です。
回復キーは48桁の数字で、Microsoftアカウントに保存されている場合があります。
BitLocker回復キーがわからない場合、先に進めなかったり、データにアクセスできなかったりすることがあります。
確認できる可能性がある場所は次の通りです。
- Microsoftアカウントの回復キー保存ページ
- 印刷して保管している紙
- USBメモリに保存したファイル
- 会社や学校の管理者
- 購入時・設定時の控え
BitLocker回復キーをなくすと、暗号化されたデータを取り出せなくなる場合があります。
特に会社用・学校用のパソコンでは、自己判断で初期化せず、管理者に確認しましょう。
初期化中は電源を切らない
このPCをリセットしている途中で電源を切ると、Windowsが正常に起動しなくなる可能性があります。
初期化中は、次の点に注意しましょう。
- ノートパソコンはACアダプターを接続する
- バッテリー残量だけで実行しない
- 初期化中に強制終了しない
- 画面が止まって見えてもすぐに電源を切らない
- 長時間かかる場合があることを想定する
初期化には時間がかかる場合があります。
焦って電源を切らず、画面の指示に従って進めましょう。
初期化しても直らない時に考えられる原因
このPCをリセットしても、ブルースクリーンが続く、起動途中で止まる、動作が極端に重い場合は、Windowsの設定やソフトウェアだけが原因ではない可能性があります。
SSDやHDDなどストレージの故障
ストレージに不具合があると、Windowsの初期化が途中で失敗したり、初期化後も起動が安定しなかったりします。
次のような症状がある場合は、ストレージの故障も疑われます。
- 起動に異常に時間がかかる
- ファイルの読み書きが遅い
- 頻繁にフリーズする
- 初期化が途中で止まる
- 異音がする
- エラーメッセージが何度も出る
特にHDDから異音がする場合は、無理に何度も起動しない方がよいです。
大切なデータがある場合は、データ復旧を優先しましょう。
メモリやマザーボードなどハードウェアの不具合
ブルースクリーンや突然の再起動は、メモリやマザーボードなどのハードウェア不良が原因になることもあります。
特に次のような場合は、ハードウェア側の問題も考えられます。
- 初期化直後でもブルースクリーンが出る
- 起動中に電源が落ちる
- 画面が映らない
- BIOS画面でも不安定
- メーカー診断ツールでエラーが出る
ソフトウェアの修復で改善しない場合は、パーツの故障や経年劣化も視野に入れましょう。
メーカー修理や専門業者への相談が必要なケース
次のような状況では、無理に自分で初期化や分解を進めず、メーカーサポートや専門業者に相談するのがおすすめです。
- 大切なデータが残っている
- BitLocker回復キーがわからない
- 初期化が途中で失敗する
- 何度もブルースクリーンになる
- ストレージ故障が疑われる
- 会社や学校から貸与されたパソコンである
- 保証期間内のパソコンである
保証期間内のパソコンを自己判断で分解すると、保証対象外になることがあります。
修理やデータ復旧が必要な可能性がある場合は、早めに相談しましょう。
起動成功後にやるべき再設定と予防策
Windowsを起動できるようになったら、再発防止のために設定を見直しておきましょう。
パスワード忘れや起動トラブルは、事前の準備で被害を小さくできます。
Microsoftアカウントの情報を最新にする
Microsoftアカウントを使っている場合は、復旧用のメールアドレスや電話番号を最新の状態にしておきましょう。
確認しておきたい項目は次の通りです。
- 復旧用メールアドレス
- 電話番号
- 本人確認方法
- サインイン履歴
- セキュリティ通知
- パスワードの強度
古い電話番号や使っていないメールアドレスのままだと、パスワードリセット時に本人確認ができない場合があります。
復旧後は早めに確認しておくと安心です。
PIN・パスワード・回復用メールを見直す
Windowsのサインイン方法も見直しておきましょう。
おすすめは、覚えやすさだけでなく、安全性も考えた設定にすることです。
見直したいポイントは次の通りです。
- 推測されにくいパスワードにする
- PINを再設定する
- 顔認証や指紋認証を設定する
- 回復用メールを確認する
- パスワード管理アプリの利用を検討する
ただし、パスワードをメモ帳や付箋にそのまま書いてパソコンの近くに置くのは避けましょう。
安全に管理できる方法を選ぶことが大切です。
重要ファイルをOneDriveや外付けストレージにバックアップする
Windowsトラブルで一番困るのは、大切なデータが取り出せなくなることです。
復旧後は、定期的なバックアップ環境を整えておきましょう。
バックアップ先の例は次の通りです。
- OneDrive
- 外付けSSD
- 外付けHDD
- USBメモリ
- NAS
- クラウドストレージ
特に写真や仕事の書類など、消えると困るデータは、1か所だけでなく複数の場所に保存しておくと安心です。
Windowsが起動しなくなった時に備えて、写真や書類は外付けSSD、外付けHDD、USBメモリやクラウドに定期的にバックアップしておくと安心です。
復元ポイントや回復ドライブを準備しておく
Windowsが正常に動いているうちに、復元ポイントや回復ドライブを準備しておくと、次回のトラブル時に対応しやすくなります。
特に、Windows Updateやドライバー更新の前に復元ポイントを作成しておくと、不具合発生時に戻せる可能性があります。
また、USBメモリで回復ドライブを作成しておくと、Windowsが起動しない時でも修復メニューに進みやすくなります。
回復ドライブ用に容量に余裕のあるUSBメモリを1本用意しておくと、起動トラブル時の備えになります。
Windowsのパスワード忘れ・起動トラブルに関するよくある質問
パスワードを忘れても個人ファイルは残せますか?
Microsoftアカウントでサインインしている場合は、別端末からパスワードをリセットできる可能性があります。
また、このPCをリセットする場合でも、「個人用ファイルを保持する」を選ぶことで、写真や文書などの個人ファイルが残る可能性があります。
ただし、アプリや設定は削除されることがあり、すべてのデータが完全に保証されるわけではありません。
大切なデータがある場合は、可能な限りバックアップを取ってから操作しましょう。
Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いは?
Microsoftアカウントは、メールアドレスと連携して使うアカウントです。
OneDriveやMicrosoft Store、Officeなどと連携しやすく、パスワードを忘れた場合もオンラインでリセットできる可能性があります。
ローカルアカウントは、そのパソコン内だけで使うアカウントです。
インターネット接続がなくても使えますが、パスワードを忘れた場合は復旧手段が限られることがあります。
ブルースクリーンが出る場合も初期化で直りますか?
ソフトウェアやシステムファイルの破損が原因であれば、初期化で改善する可能性があります。
ただし、SSD、HDD、メモリ、マザーボードなどのハードウェア不具合が原因の場合は、初期化しても直らないことがあります。
初期化後もブルースクリーンが続く場合は、ハードウェア診断やメーカー修理を検討しましょう。
初期化するとOfficeやアプリは消えますか?
「個人用ファイルを保持する」を選んだ場合でも、後からインストールしたアプリは削除されることがあります。
Office、セキュリティソフト、画像編集ソフト、プリンター用ソフトなどは、再インストールが必要になる可能性があります。
初期化前に、ライセンス情報やインストール方法を確認しておきましょう。
BitLocker回復キーがわからない場合はどうすればいいですか?
BitLocker回復キーは、Microsoftアカウント、印刷した控え、USBメモリ、会社や学校の管理者などに保存されている場合があります。
回復キーがわからないと、暗号化されたドライブにアクセスできないことがあります。
特に会社や学校のパソコンでは、自分で初期化せず、管理者に確認してください。
サインイン画面まで進まない場合はどうすればいいですか?
サインイン画面まで進まない場合は、Windows回復環境からスタートアップ修復やセーフモードを試します。
回復環境が表示されない場合は、回復ドライブやWindowsのインストールメディアが必要になることがあります。
大切なデータがある場合は、初期化を急がず、データ救出を優先しましょう。
パスワードを忘れた時に裏技で突破できますか?
他人のパソコンや許可のない端末へアクセスする方法は行ってはいけません。
自分のパソコンであっても、安全な方法としては、Microsoftアカウントのパスワードリセット、セキュリティの質問、回復環境、メーカー公式のリカバリー手順を使うのが基本です。
不正なツールや怪しいソフトを使うと、データ破損や情報漏えいの危険があります。
公式手順に沿って復旧しましょう。
まとめ
Windowsのパスワードを忘れてサインインできない場合でも、すぐに初期化を選ぶ必要はありません。
まずは、Microsoftアカウントかローカルアカウントか、PINを忘れたのかパスワードを忘れたのかを確認しましょう。
サインイン画面まで進める場合は、MicrosoftアカウントのパスワードリセットやPINの再設定で解決できる可能性があります。
一方で、ブルースクリーンや起動トラブルが同時に起きている場合は、Windows回復環境からスタートアップ修復、セーフモード、システムの復元などを順番に試すのがおすすめです。
それでも改善しない場合は、「このPCをリセット」を検討します。
その際は、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の違いを理解し、大切なデータがある場合は完全削除を安易に選ばないようにしましょう。
復旧後は、Microsoftアカウントの情報を最新にし、PINやパスワード、回復用メール、バックアップ環境を見直すことが大切です。
Windowsのトラブルは突然起きることがあります。
外付けSSD、外付けHDDやUSBメモリ、OneDriveなどを活用して、普段から大切なデータをバックアップしておくと安心です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!

