Appleが日本時間2026年11月4日未明に開発者向けに公開した「iOS 27.3 Beta 1」で、標準ブラウザのSafariに複数の新機能が追加されたことが明らかになりました。
今回のアップデートでは、タブを画面左側に並べられる「縦型タブ(Vertical Tabs)」や、ダークモード非対応のWebサイトを暗い配色で表示する「アダプティブダークモード(Adaptive Dark Mode)」が登場しています。
さらに、Siri AIとの連携も強化され、音声指示などを使ってSafariのタブを整理したり、閲覧履歴を管理したりできるようになります。
これらの新機能は、iOS 27.3だけでなく、iPadOS 27.3やmacOS 27.3でも利用できるようになる見込みです。
本記事では、iOS 27.3で追加されたSafariの新機能、設定方法、対応機種、正式リリース時期について詳しく解説します。
なお、Safari以外の新機能や変更点については、以下の記事で詳しく解説しています。
※本記事は2026年11月4日時点の開発者向けBeta 1の情報をもとにしています。
正式版では機能や設定画面などが変更される可能性があります。
iOS 27.3でSafariが大幅アップデート!新機能の概要
Safariに追加された主な新機能
iOS 27.3 Beta 1で確認されたSafariの主な変更点は、以下のとおりです。
| 新機能 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 縦型タブ | 開いているタブを画面左側に縦並びで表示 |
| アダプティブダークモード | 非対応サイトも暗い配色に自動調整 |
| Siri AIとの連携強化 | タブの整理・移動・終了などを指示 |
| 閲覧履歴の管理 | Siri AIで特定サイトや期間の履歴を削除 |
| プライバシー設定 | Global Privacy Controlの設定項目が追加 |
今回のSafariでは、単にデザインが変更されるだけでなく、Webサイトの閲覧やタブ管理の操作性も改善されています。
特に、複数のWebサイトを同時に開くユーザーや、夜間にSafariを利用することが多いユーザーにとって、便利なアップデートといえそうです。
iOS 27.2以前のSafariとの違い
これまでのSafariでも、タブグループやタブのピン留めなど、複数のWebサイトを管理するための機能が用意されていました。
しかし、iOS 27.3では、新たに縦型タブのレイアウトを選択できるようになります。
従来の表示では、タブが横方向に並ぶレイアウトが中心でしたが、縦型タブを利用すると、開いているページを左側にまとめて表示できます。
また、これまでのダークモードでは、Webサイト自体が暗い配色に対応していない場合、背景が白いまま表示されることがありました。
新しいアダプティブダークモードは、こうしたWebサイトにも暗い表示を適用できる点が大きな違いです。
iPhone・iPad・Macで利用できる?
今回のSafariの変更点は、以下のOSで導入されています。
- iOS 27.3(iPhone)
- iPadOS 27.3(iPad)
- macOS 27.3(Mac)
縦型タブは、iPhone、iPad、Macで利用できる新しい表示方法として紹介されています。
ただし、Siri AIを利用した操作にはApple Intelligenceに対応したデバイスが必要です。
また、個々の機能について、すべての対応機種で同じように利用できるかは、今後のベータテストで確認する必要があります。
Safariに「縦型タブ」が登場!表示方法と設定手順
(※画像はイメージです)
縦型タブとは?従来の横型タブとの違い
iOS 27.3のSafariで特に注目されているのが、新しい「縦型タブ(Vertical Tabs)」です。
縦型タブは、Safariで開いている複数のWebページを、画面左側に縦方向で表示できる機能です。
従来の横型タブでは、たくさんのページを開くとタブが横方向に並び、ページを見分けにくくなる場合がありました。
一方、縦型タブでは、開いているWebサイトを縦方向に整理できます。
標準ではWebサイトのアイコンが表示され、必要に応じてタブバーの幅を広げ、ページタイトルも確認できます。
特にiPadやMacなど、横幅の広いディスプレイを利用する場合に便利な表示方法といえそうです。
縦型タブの設定方法
9to5Macによると、iOS 27.3 Beta 1ではSafariの設定から縦型タブを有効にできます。
iPhoneでは、以下の操作で設定できると報じられています。
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」を選択する
- 「Safari」をタップする
- 新しい「Vertical Tabs(縦型タブ)」の設定項目を探す
- 縦型タブの表示を有効にする
設定後は、Safariでタブを縦方向に並べるレイアウトを利用できます。
なお、上記はBeta 1の英語版設定画面をもとにした手順です。日本語版の正式な項目名や表示位置は変更される可能性があります。
また、iPadとMacでは、Safariの「表示(View)」メニューからも縦型タブに切り替えられます。
Webサイトのタイトルを表示する方法
縦型タブは、初期状態ではWebサイトのアイコンを中心としたコンパクトな表示になっています。
これは、Safariの閲覧領域をできるだけ広く確保するための仕組みです。
一方、アイコンだけではどのページを開いているのか分かりにくい場合もあります。
そのような場合は、タブを表示する領域の幅を広げることで、Webサイトのタイトルも表示できます。
複数の記事を読み比べる場合や、オンラインショッピングで商品ページを比較する場合などに便利です。
なお、タブバーの幅を変更する操作は、端末の画面サイズやレイアウトによって異なる場合があります。
タブグループやピン留め機能にも対応
縦型タブでは、これまでSafariで利用できたタブ管理機能も引き続き使用できます。
例えば、関連するWebサイトをまとめて管理する「タブグループ」や、よく利用するページを固定する「ピン留め」などです。
また、iOS 27で導入されたApple Intelligenceによるタブの自動整理機能「Topics」とも組み合わせて使用できます。
そのため、単にタブの並び方が変わるだけでなく、既存の機能と組み合わせることで、より効率的にWebサイトを管理できるようになります。
iPhone Duoでも便利に使える?
縦型タブは、Appleの折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」との相性も注目されています。
iPhone Duoは、通常のスマートフォンとは異なる横幅の広いディスプレイを備えているため、縦型タブを利用することで画面の広さを活かせる可能性があります。
例えば、画面左側にタブを表示しながら、右側でWebサイトを閲覧するといった使い方が考えられます。
特に複数のWebサイトを頻繁に切り替える場合は、タブを一覧で確認しやすくなることが期待できます。
ただし、実際の使い勝手はディスプレイの状態や表示領域によって変わるため、今後の検証にも注目したいところです。
アダプティブダークモードとは?非対応サイトも暗く表示
(※画像はイメージです)
従来のダークモードとの違い
iOS 27.3では、新たに「アダプティブダークモード(Adaptive Dark Mode)」が追加されます。
これまでのSafariでは、iPhoneをダークモードに設定していても、閲覧するWebサイトがダークモードに対応していなければ、背景が白いまま表示されることがありました。
例えば、夜間に暗い部屋でSafariを使っている際、突然背景が白いWebサイトが表示され、まぶしく感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
アダプティブダークモードは、こうした問題を改善するための新機能です。
Webサイトが独自のダークモードに対応していなくても、Safariがページのデザインを解析し、暗い配色に調整します。
SafariがWebサイトの色を自動調整
AppleのWebKit公式ブログによると、アダプティブダークモードは、Webサイトの配色を分析し、必要に応じて暗い表示に変更する仕組みです。
具体的には、以下のような調整が行われます。
- 明るい背景を暗い色に変更する
- 文字の色やコントラストを調整する
- ロゴやグラフィックの表示を調整する
- ベクター画像の配色を変更する
- 影や重なりのあるデザインを調整する
単純に画面全体の色を反転するのではなく、Webサイトのデザインに応じて必要な調整を行う点が特徴です。
そのため、背景を暗くしながら、文字や画像の見やすさを保つことが期待できます。
アダプティブダークモードの使い方
iOS 27.3 Beta 1では、アダプティブダークモードを以下の手順で試すことができます。
- iPhoneの外観モードを「ダーク」に設定する
- Safariを開く
- ダークモードに対応していない明るいWebサイトにアクセスする
- Safariに表示される「Try(試す)」を選択する
- Webサイトに暗い配色が適用される
一度試した後は、対象となるWebサイトに自動的に適用するか、サイトごとに利用するかを選択できます。
なお、日本語版でのボタン表記や詳しい設定画面は、正式版の公開までに変更される可能性があります。
すべてのWebサイトで利用できる?
アダプティブダークモードは、すべてのWebサイトに強制的に適用される機能ではありません。
例えば、すでにダークモードに対応しているWebサイトや、最初から暗い配色でデザインされているWebサイトでは、基本的に変換が行われません。
また、Webサイトの開発者が特定の設定を行うことで、アダプティブダークモードによる変更を制限することもできます。
そのため、Webサイトによっては暗い表示に変更されない場合があります。
また、複雑なデザインのWebサイトでは、文字や画像の見え方が意図したものと異なる可能性もあるため、今後の改善が期待されます。
元の明るい表示に戻す方法
アダプティブダークモードは、利用するかどうかをユーザーが選択できます。
Webサイトの表示が見にくくなった場合は、そのサイトへの適用を解除することで、元の明るい表示に戻せます。
また、iPhone本体をライトモードに変更すると、アダプティブダークモードが適用される条件から外れます。
具体的なサイト別の設定操作については、Beta版の更新に伴って変更される可能性があるため、正式版での確認が必要です。
Siri AIでSafariの操作が便利に!できることを解説
(※画像はイメージです)
Siri AIでタブを整理・移動・閉じる
iOS 27.3では、Siri AIとSafariの連携も強化されています。
これまで手動で行っていたタブの管理を、Siri AIに指示して実行できるようになります。
例えば、次のような操作に対応します。
- 開いているタブを整理する
- タブを並べ替える
- タブを別の場所に移動する
- 不要なタブを閉じる
- 重複したタブを閉じる
- Safariのウインドウを管理する
複数のWebサイトを開いている場合でも、1つずつ操作する手間を減らせることが期待できます。
ただし、実際に利用できる音声指示の表現や操作範囲は、言語や端末などの条件によって異なる可能性があります。
タブグループの管理も音声指示に対応
Safariには、複数のWebサイトを目的別にまとめる「タブグループ」があります。
iOS 27.3では、Siri AIによってタブをタブグループに整理したり、移動させたりする操作にも対応します。
例えば、仕事に関するWebサイトと趣味に関するWebサイトを分けて管理したい場合などに便利です。
また、Siri AIはSafariのリーディングリストに記事を保存する操作にも対応すると報じられています。
これにより、Webサイトの閲覧から保存、整理までの操作を、これまでより簡単に行えるようになりそうです。
閲覧履歴をWebサイトや期間を指定して削除
Safariの閲覧履歴を管理できる点も、今回の注目ポイントです。
MacRumorsによると、Siri AIを使って、特定のWebサイトや期間を指定した閲覧履歴の削除が可能になります。
例えば、特定のWebサイトについて過去10日間の閲覧履歴を削除するといった操作が想定されています。
従来はSafariの履歴画面から操作する必要がありましたが、Siri AIを利用することで、より簡単に管理できるようになります。
ただし、履歴を削除すると元に戻せない場合があるため、削除対象をよく確認してから実行することが大切です。
複数のWebサイトを横断する情報検索にも対応予定
Siri AIについては、今後さらに便利な機能が追加される予定です。
Appleは、SiriがWebページの表示中の部分だけでなく、ページ全体の内容を理解できる機能を準備しています。
さらに、現在開いていないタブの内容も含めて、複数のWebサイトを横断した情報の検索や比較が可能になる見込みです。
例えば、複数の商品ページを開いた状態で、価格や仕様の違いをSiri AIに尋ねるといった使い方が考えられます。
ただし、このWebページ全体の内容理解機能は、iOS 27.3 Beta 1にはまだ搭載されていません。
現時点で利用できるタブ管理機能などとは区別しておく必要があります。
Siri AIの利用条件と対応機種
SafariのSiri AI機能を利用するには、Apple Intelligenceに対応したデバイスが必要です。
iOS 27.3にアップデートできるすべてのiPhoneで利用できるわけではありません。
また、日本語を含む対応言語や地域、利用する機能によって、利用条件が異なる場合があります。
そのため、Siri AIを目的にアップデートする場合は、使用している機種がApple Intelligenceに対応しているか確認しておきましょう。
Safariのプライバシー設定にも変更点
(※画像はイメージです)
Global Privacy Controlとは?
iOS 27.3 Beta 1では、Safariの詳細設定に「Use Global Privacy Control」という項目が追加されたことも確認されています。
Global Privacy Control(GPC)は、ユーザーがWebサイトに対して、個人情報の販売や共有などに関するプライバシー上の意思を伝えるための仕組みです。
ユーザーがWebサイトごとに設定する手間を減らすことを目的としています。
ただし、GPCに対応しているかどうかや、送信された意思表示をどのように扱うかは、Webサイトや適用される法制度によって異なります。
新しいプライバシー設定で何が変わる?
今回のBeta 1では、Safariの詳細設定にGPCを利用するための項目が確認されています。
これにより、ユーザーがGPCによる意思表示を行うための設定が用意されたことになります。
ただし、この設定を有効にしただけで、すべてのWebサイトで個人情報の収集や追跡を完全に防げるわけではありません。
また、標準で有効になっているかどうかや、地域による違いについては、今後の確認が必要です。
トラッキング防止機能との違い
Safariには、以前からトラッキングを制限するためのプライバシー保護機能が搭載されています。
これらは、Webサイト間の追跡などを技術的に制限することを目的としています。
一方、GPCはWebサイトに対してユーザーのプライバシーに関する意思を伝える仕組みです。
両者は役割が異なるため、GPCだけで従来のトラッキング防止機能を置き換えるものではありません。
iOS 27.3のSafari新機能はいつから使える?
(※画像はイメージです)
現在は開発者向けBeta 1でテスト中
Appleは日本時間2026年11月4日未明に、iOS 27.3 Beta 1を開発者向けに公開しました。
今回紹介したSafariの新機能も、開発者向けベータ版でテストされています。
ただし、ベータ版は開発途中のソフトウェアであり、予期しない不具合や動作の不安定さが発生する可能性があります。
普段使用しているメインのiPhoneに導入する場合は、こうしたリスクに注意が必要です。
一般向け正式リリースは2026年12月予定
iOS 27.3の正式版は、2026年12月に公開される予定です。
ただし、2026年11月4日時点で、具体的な公開日は明らかにされていません。
今後、複数回のベータ版やRC(リリース候補版)を経て、一般ユーザー向けに提供される見込みです。
正式版までに機能が変更される可能性も
現在確認されているSafariの新機能は、開発者向けBeta 1の内容です。
今後のベータ版では、設定方法や表示デザインなどが変更される可能性があります。
また、一部の機能が正式リリース時点では提供されず、後のアップデートに延期される可能性もあります。
特に、Siri AIによるWebページ全体の内容理解機能については、現時点でBeta 1に搭載されていないため、今後の発表を確認する必要があります。
iOS 27.3のSafari新機能に関するよくある質問(FAQ)
Q1:iOS 27.3のSafariで何が変わりますか?
主な変更点は、縦型タブ、アダプティブダークモード、Siri AIによるタブ管理機能の強化です。
また、Global Privacy Controlに関する新しい設定項目も確認されています。
Q2:Safariの縦型タブは従来の表示に戻せますか?
はい。縦型タブは選択式のレイアウトであり、従来の表示に切り替えることができます。
iPhoneではSafariの設定から、iPadやMacではSafariの表示メニューなどから変更できます。
Q3:アダプティブダークモードはすべてのサイトで使えますか?
いいえ。すでにダークモードに対応しているWebサイトや、開発者が適用を制限しているWebサイトなどでは、利用できない場合があります。
Q4:SafariのSiri AI機能はすべてのiPhoneで使えますか?
いいえ。Siri AIによるSafari操作には、Apple Intelligenceに対応したiPhoneが必要です。
利用できる機能は、端末や言語などの条件によって異なる場合があります。
Q5:Safariの新機能はいつから利用できますか?
2026年11月4日時点では、開発者向けのiOS 27.3 Beta 1でテストされています。
一般ユーザー向けの正式版は2026年12月に公開される予定ですが、具体的な日付は未発表です。
まとめ|iOS 27.3でSafariがさらに使いやすく進化
iOS 27.3では、Safariに複数の新機能が追加され、Webサイトの閲覧やタブ管理がさらに便利になります。
今回の主なポイントは以下のとおりです。
- 縦型タブ:Webサイトのタブを左側に縦並びで表示できる
- アダプティブダークモード:ダークモード非対応のWebサイトも暗い配色で表示できる
- Siri AIとの連携強化:タブの整理や閲覧履歴の管理などに対応
- プライバシー設定の追加:Global Privacy Controlの設定項目が登場
- 2026年12月に正式公開予定:現在はBeta 1でテスト中
特に、縦型タブとアダプティブダークモードは、Safariの操作性や視認性を改善する注目の新機能です。
また、Siri AIの機能が今後さらに拡張されれば、複数のWebサイトを比較したり、必要な情報を探したりする作業も、より簡単になることが期待されます。
正式リリースまでに新しい機能や変更点が明らかになる可能性もあるため、今後のベータ版にも注目したいところです。
情報ソース
- MacRumors「iOS 27.3 Adds Vertical Tabs and Adaptive Dark Mode to Safari」
- 9to5Mac「iOS 27.3 and macOS 27.3 add Vertical Tabs, Adaptive Dark Mode, and more to Safari」
- WebKit公式ブログ「Introducing Adaptive Dark Mode」
- Apple Developer「Siri AI is now open to all developers」
※本記事は2026年11月4日時点の情報です。


